ある女性記者が風を採りに田舎へ行き、夜は古びた小さなホテルに泊まった。
部屋に入ると、部屋の中はとても暗かった。
ベッドの向こうに男の絵があって、角が立っていて、生き生きとしていて、特にその目。
夜、寝ていると、暗闇の中から盗み見されているような気がして、なるべく絵を見ないようにした。
翌朝、近づいてみると、頭皮がしびれる。
絵ではなく窓だった。