皆様、仮想通貨デビットカードをご存知でしょうか?
ビットコインなどの仮想通貨をチャージして直接使えるデビットカードは、2017年以前は日本にも広く普及していましたが、カードの発行会社の規約変更などによりほとんどのカードが日本からは注文することができなくなってしまったこともありました。
ただ、依然として仮想通貨デビットカードは現金化の際に便利ですので、特に2017年以前にWirexなどのカードを使っていた方の中には、また同じようなデビットカードを使えればと思っている方も多いと思います。
この記事では、現在国内から注文できる仮想通貨デビットカードを紹介していきますので、参考になれば幸いです。
6/17更新: Crypteriumを追加
7/29更新: 細部の更新
2020/7/25 一部更新
※こちらのカードは現在注文からカードが届くまでかなり時間がかかると思われます。
Crypteriumはエストニアの企業で、2019年6月に新たに仮想通貨でチャージできるUnionpayカードの発行を開始しました。
カードの発行体は、PaycentのUnionPayカードと同じOMNIPAYです。
Paycentに比べてアプリなども快適に動作し、全体的に使いやすそうな雰囲気です。
私も現在カードを注文していますので、到着しましたらまた使用感などレビューしようと思います。
対応通貨: BTC, ETH, LTC, USDC, CRPT
カード発行体: OMNIPAY
手数料体系
カード代金: 24USD(配送料込み)
チャージ手数料: 1% or 2% (表記ゆれがありどちらが正しいか不明です)
国際取引手数料: 2%
月のカード利用料:0$~
利用限度額
1日の限度額: 10000$
1日のATM限度額: 2500$
一か月の限度額: 60000$
筆者もカードを注文し、一か月以内に到着しました。Paycentよりも、カードの発行なども早そうです。まだ使っていないので、今後使用感なども改めて書く予定です。
日本国内で発行されている、ビットコインでチャージできるデビットカードです。ブランドはVISAですのでほとんどの店で使えますが、ATMでの引き出しができないなど不便なところもあります。ただ、国内発行カードですので、国内で買い物をするときなどは両替手数料がかからず効率よく使えます。アプリ内に仮想通貨ウォレットの機能がなくチャージが他の仮想通貨デビットカードより面倒なところや、ビットコインでのチャージにしか対応していないところは少し残念なところです。KYCなしで利用できるバンドルカードとKYCが必要で利用限度額が上がるバンドルカード+があり、ネットでの決済だけの利用ならバーチャルカードも発行できます。
対応通貨: BTC
手数料体系
カード代金: 300-400円(バンドルカード)、600-700円(バンドルカード+)
チャージ手数料: 0円、ただし仮想通貨チャージ時のレートに隠し手数料あり?
国際取引手数料: 4.75%
月のカード利用料: 無料
利用限度額
残高上限額: バンドルカード 10万円 / バンドルカード+ 100万円
1日のATM引出限度額: ATM引き出し不可
月のチャージ限度額: バンドルカード 12万円 / バンドルカード+ 200万円
筆者もバンドルカードを利用していますが、面倒なKYCなしに簡単に注文できて気軽に使えます。ATMでの現金引き出しはできませんが、初めて仮想通貨でチャージできるデビットカードを使う方にとっては、国内企業の発行ですしハードルが低く使えるかと思います。
こんな方におすすめ: 初めての仮想通貨デビットカードを使ってみたい方、普段の買い物などには利用するがATMでの現金の引き出しは行わない方
Crypto.comは香港の仮想通貨デビットカード会社で、シンガポールで注文可能なデビットカードを既に発行しており、アメリカでも近々カードの発送が始まるようです。Crypto.comが発行しているMCOトークンのロックアップ数に応じて様々なグレードのカードを発行可能で、最上級カードでは常時5%のキャッシュバックや空港ラウンジの利用権、NetflixやSpotifyの利用料の100%還元が付くなど魅力的なシステムになっています。ロードマップではアジア圏へのカード発送が一番先に来ることになっており、日本でも使えるようになるかと思われましたが、現状アジア=シンガポールのみの発行をした後は、他の地域のカード発行を優先している様子なので、日本で使えるのはまだ先かもしれません。筆者もMCOトークンのロックアップをしており期待しているカードの一つです。
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TenXはシンガポールの企業で、仮想通貨デビットカードを発行しています。2019年2月頃からカードの発行が始まったようです。現在シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マレーシア、タイからの注文が可能で、このまま拡大していけば日本に来る日も近いかもしれません。特徴としては、一度ドルに両替してからカードにチャージする他の仮想通貨デビットカードと違い、ウォレットに仮想通貨を入れておけばカードを利用した時に自動で引き落とされる仕組みになっている点や、国際取引手数料が完全無料である点などがあります。ICOで多額の資金を集めながら一年以上カードが発行できず、Scamの評判が立ったこともありましたが、無事進展しているようでなによりです。
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こちらのカードは現在正常に機能しておらず、今後も使えるようになる可能性が低いと思われます。以前トップで紹介しておりましたが、このような形になってしまい申し訳ございません。
Paycentはシンガポールの仮想通貨デビットカード企業で、海外発行で日本国内から注文できる仮想通貨デビットカードです。
(以前まではPaycentしか日本から注文できる仮想通貨デビットカードはありませんでしたが、新しくCrypteriumが登場し選択肢が増えました)
ブランドはChina UnionPayとMastercardから選べます。
一部手数料が高めな点もありますが、今後の改善に期待です。EU圏やアメリカ以外に発送できる仮想通貨デビットカードはほとんどないので、Paycentが唯一の選択肢という利用者が多そうです。
普段の買い物などをメインに利用する場合はMasterCard、ATMでたくさん引き出したり年間限度額が大きいカードが欲しい場合はUnionPay (Internationalでない方)がお勧めです。
対応通貨: BTC, ETH, XRP, DASH, LTC, BNB
カード発行体: OMNIPAY(UnionPay Card), Globalcash(MasterCard)
手数料体系
カード代金: 49USD(配送料)
チャージ手数料: Mastercard-0.5% / UnionPay-1%、最低2.5USD
国際取引手数料: Mastercard-2.75% / UnionPay-4.25%
月のカード利用料: Mastercard-(月の利用額が1000$以下の場合)2$ / UnionPay-(90日の間利用がない場合) 3.5$
利用限度額
1日のPOS限度額: Mastercard- 5,600$ / UnionPay- 2,500$
1日のATM引出限度額: Mastercard- 1,650$ / UnionPay- 2,500$
チャージ限度額: Mastercard- 月16,900$ / UnionPay- 年600,000$
*MastercardとUnionPay Internationalは手数料や限度額が同じのため代表してMastercardと表記しています。
筆者も実際にPaycentのUnion Payカードを注文して利用していますが、届くまでに時間がかかる(月一回まとめて発送されるため)ことや、場合によってはチャージがその日のうちに終わらない(カード上の残高として使えるようになるまで何日かかかる)ことなど、以前のWirexなどと比較して不便な点が目立ちました。
ただし、限度額は大きいため安心して買い物やATMでの引き出しができるところや、サポートの応答が速く親身であることなどは良い点です。
また独自コインのPYNを保持しておくことにより国際取引手数料が免除されるシステムがあり、日本国内で使用しても手数料もあまり気になりません。現状アメリカ・EU外で注文できるほとんど唯一のカードなので、今後も頑張ってほしいところです。
こんな方におすすめ: ATMで現金の引き出しをする方、限度額が高いカードが欲しい方、海外旅行でカードを利用する方、ビットコイン以外の仮想通貨を使ってチャージしたい方
いかがでしたでしょうか?Wirexが日本で使えた頃と比べるとだいぶ選択肢が減ってしまいましたが、仮想通貨デビットカードはまだまだ発展途上で今後日本から注文できるカードも増えていくと思います。仮想通貨デビットカードを始めて使ってみたいという方も、是非記事を参考に試していただければと思います。新しく日本で使えるカードが登場しましたら、記事を更新し筆者も実際に注文してみる予定ですので、是非ご期待ください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
※更新履歴
2019年5月25日 記事の公開
2019年6月17日 Crypteriumの項目を追加
2019年7月29日 細部の更新