

とりかへ(<<----エ、と発音)ばや物語
男女が入れ替わる手口は平安の昔からある。
最近はとみに多くなりウンザリだ。
レディ・ガイ
この映画で驚いたのはその程度の低さだ。
衒学趣味は誰も知らないような知識を出さないと意味が無い。
この映画、今時、シェイクスピアやポーで相手より優位に立とうとする。
外国人でも知ってるような文学を引き合いにペダントリーは無理だ。
俺はガンダム、攻殻機動隊ファンを思い出した。(これはイノセントだったかな)
名セリフの話題で必ず出てくる作品だが実際は昔の文人の発言が多い。
マンガしか読まない連中は原作を知らずにオリジナルだと思い込んで盛り上がる。
https://twitter.com/tacklesun/status/413840036182781952
それほど活字で文学を読んでいる者が少ない。
素人が知らないようなプロの細かい解説は俺も大好きだ。
だがこの映画で垂れ流される衒学はコミックで得たのがミエミエなんだな。
殺しの手口をアレコレ解説しながらやってることは二丁拳銃で正面から殴り込むだけ。 主人公には一発も当たらない。
つまりスーパーマン。男女も関係無い。アホらしい。
衒学趣味というのは、少しは知識のある連中が"おお、そうなのか"と思うような学識を、さらに詳しい者が振り回すから面白いのであって、マンガアニメだけで得た薄っぺらな知識を披露してもおかしくも面白くもない。
"奴はあなたの心を盗んでいきました"
ルパン三世のセリフらしいが若い連中はコレをギャグではなく名台詞だと思い込んでいるようだ。
"いや、みんなギャグだと分かっていますよ"
OK、そうだとしよう。
だがこの程度のセリフはいつの時代だってある。
名台詞として紹介するほどではない。
一般に、アニメ、マンガで諸君の琴線に触れる文言があったらまず原作があると考えた方が良い。
これだけ音楽と映像が高度に発達した時代だ。
若い連中が感動する書き言葉や話し言葉を新たに創り出せるような才能はまず音楽、映像に流れるから、オリジナルの名セリフというのはまず無い、と考えてよろしい。
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女に変えられた ミシェル・ロドリゲス が鏡の前で裸になって自分を観察する場面が長い。
全国300万人の陰毛ファンには文句無しにお薦めできる。
シガニー・ウィーバー(冒頭写真のおばさん)ならもっと良かった、と俺は思うが……










