どうもこんにちは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
年初にビットコイン(BTC)の価格が暴落して以来、「仮想通貨はバブルだった」と言われていますが、人類は長い歴史の中で、様々なバブルに直面してきました。チューリップ・バブル、南海泡沫事件、ITバブル、リーマン・ショック…(参考:世界のバブル経済の歴史)。
私にとってバブルといえば、「リーマン・ショック」が真っ先に思い浮かびます。当時は就職活動をしていたのですが、1つ上の先輩らの話とは大きく異なり、非常に重苦しい空気が漂っていたことを今も覚えています。
ちなみにリーマン・ショックとは、2008年9月15日、米国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生したものです。
そんなリーマン・ショックから早いもので、もう10年。
これまでにも様々な書籍や論評が出されてきましたが、節目を迎えた今、なぜ金融危機は起きたのか、同じ過ちを繰り返さないために何ができるのか、改めて考える動きが生まれつつあります。
例えば上記の記事(WSJ)では、5つの教訓を紹介しています。
①すべてのバブルが過大なバリュエーションとして表れるわけではない
②危機が生じると、流動性は突如なくなる
③長期の安定は過剰な判断を招く
④金融イノベーションは頻繁に破綻する
⑤今回こそという考え方は、大抵の場合で間違えている
また、記事では最後に、『大暴落 1929』について触れられています。これは、1929年のニューヨーク株式市場での株価大暴落、世界大恐慌へと至る経緯を分析し、バブルの発生と崩壊の要因を明らかにした名著です。
本書では、大暴落を経験したにもかかわらず、投機ブームが繰り返される理由についても言及しています。それは、「投機を誘う気運に乗りやすい米国人の国民性」「常に選挙を意識し、不況と失業を防ぐことが重要な課題である政治家にとり、ブームを阻止する策は発動しにくい」といったものです。
この理由は、米国人に限らず、日本人はじめ多くの国民に当てはまるものではないでしょうか。
初代ドイツ帝国宰相オットー・フォン・ビスマルクは次の名言を遺しています。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
多くの投資家がリーマン・ショックをはじめ、過去に起きたバブルを振り返り、学ぶことができれば、金融危機が繰り返される可能性は低くなるはずです。
歴史を学ぶ意義は、ここにあります。過去と現在とでは社会も技術も大きく異なるとはいえ、学べるものは数多くあるはずです。賢者の1人になるべく、時には過去の出来事・教訓に目を向けてはいかがでしょうか。
ではまたー。