どうもこんばんは。
サッカー大好き新米心理カウンセラー・あぶです。
前回の記事(【114】同じミスを避ける「3つの問いかけ」)では、人が同じミスを繰り返してしまう理由と対策について、ご紹介しました。
今回は、ミスにもつながる物忘れ、「忘却曲線」についてご紹介します。
「忘却曲線」とは、心理学者のヘルマン・エビングハウスが唱えた理論で、人の記憶は時間とともに段階的に薄れるというものである。
人は聞いた話のうち、4時間後には半分忘れ、1日後には70%忘れ、2日後は80%忘れてしまう。つまり、ミーティングなどで5つのことを聞いたとすれば、2日後には1つしか覚えていない。
忘却曲線によれば、何度も繰り返し同じメッセージを発信することで、聞いた人が忘れる割合が次第に減っていく。何度も繰り返すのは、「また言ってるよ!」と顰蹙を買いそうでためらいがちだが、人は忘れるものという認識を持てば、くどいほど繰り返してもいいことがわかる。
—— 『伝説の外資トップが教える コミュニケーションの教科書』
『伝説の外資トップが教える コミュニケーションの教科書』の著者である新将命(あたらし・まさみ)氏は、ジョンソン・エンド・ジョンソンはじめ、複数の外資系企業でトップを務めた人物です。
新氏はさらに、伝える側が心がけるべきことがあるといいます。
それは、一度にいくつものことを伝えようとしないこと。そして伝える時の言葉は、できるだけ短いセンテンスに変換することです。
一度に伝えることは、多くても3つ以内のテーマに絞り、伝えるセンテンスは10字程度の短文にすることを原則とするといいそうです。
これは話す時だけでなく、書く時にも通用することです。
特に、自分の好きなトピックだと、ついつい一度にたくさんのことを伝えたくなってしまいがちです。ですが、読み手の目線に立つと、テーマを絞り、できるだけ端的に、何度も伝えることが効果的だとわかります。
何か情報を伝えたい時には、「テーマは明確か」「要点は何か」をぜひ自問するといいかと思います。
また、相手に覚えてもらいたい物事は、何度も伝えることを心がけてみてください。きっと、あなたのメッセージがこれまで以上に伝わるようになるはずです。
ではまたー。