どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
仕事を通じて、「新しいものを創り出したい」と思ったことはありませんか?
今回はそのヒントとなる、ホンダ創業者・本田宗一郎氏のエピソードをご紹介します(全くの余談ですが、私の父はこの話が大好きで、ことあるごとに聞かされていました笑)。
ある時、農村の青年団から講演を頼まれた。その時、「創意工夫はどうすれば生まれるか」という質問が出て、弱ってしまった。
そこでまず、「牛の角はどこについているか知っているか」と尋ねた。
ところが、毎日牛を引っ張っている青年が100人もいながら、さてどこに角がついていたかなあと考え込んでいた。
逆に、東京の人の方が知っている。試しに親しくしている画家に聞いてみたら、牛の絵を画いて頭の後ろにあるじゃないかとすぐ答えた。
つまり農村の青年にすれば、牛の角がどこについていようが関係ない。
買う時に安く買え、売る時に高くて、途中でよく働いてくれればいいわけで、即答できないのは当然である。
これは、同じ「みる」でも見学の「見る」で、 観察の「観る」をやっていない証拠といえよう。これでは創意工夫など生まれっこない。
—— 『ざっくばらん』
上記のエピソードから、創意工夫を生み出すためには、物事を単に「見る」のではなく、興味を持って真剣に「観る」ようにすることが大切だということがわかります。
また、本田宗一郎氏は、ホンダの工場を見に来る人の大半が見学組で、「観学(かんがく)組」は少ないといいます。
見学組は、ホンダの組織や機械の数などを聞く人たちです。一方、観学組は、この機械をどうしてここに配置したのか、自社製の機械をなぜ作るのかといった質問を出す人たちのことを言います。
では、観察の目はどうすれば生まれるのでしょうか?
本田宗一郎は、次のように言います。
「人の意見を謙虚に聞くが、決して人に頼らず、そのものに集中して、泥まみれになって工夫しなければ駄目なのではないだろうか」、と。
ではまたー。