電力×ブロックチェーンへの期待は以前に記事で書いた。さらに、その延長線として、環境価値とブロックチェーンにも期待を記す。
電気を作り出すためには、エネルギーが必要である。例えば、火力発電なら化石燃料、太陽光発電なら太陽光などである。太陽光や風力のように発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しないエネルギーは再生可能エネルギーと呼ばれる。
再生可能エネルギーから発電された電気は、発電時にCO2を排出しなかったという価値=”環境価値”を持っているとされる。この価値を電気の価値と分離し、証書として取引することができる。制度として確立している中に「グリーン電力証書」がある。
このグリーン電力証書は、日本品質保証機構という認証機関から認証を受けた証書発行事業者が発行する。証書の価値の量は発電量(kWh)から算出される。
グリーン電力証書は、電気の発電に伴うものだが、電気とは別々に取引できる。発電事業者以外にもビジネスチャンスがあるのではないかと考える。これまでは証書の発行、取引はアナログ的に行われてきたようである。
価値の移転、証書などのキーワード的にもブロックチェーンの応用可能性があると考えている。
環境省も、グリーン電力証書ではないが、CO2削減価値にブロックチェーン技術を活用するモデル事業を2018年度から取り組んでいるようである。
この分野は注目である。
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