リスキリングの工場モデル(不足スキルを明確化し、人材をポストへ嵌めこむ)の問題点
・不足スキルの明確化が困難
・動機付けについて無策なので自律的に学ばない
・スキルの発揮について無策なので学びっぱなし
日本企業はOJT以外の人材投資が低く、個人も社外学習を行わないデータがある。
・キャリアは運しだいという意識がある。
・善意に基づく足の引っ張り合いがある。
集団単位の炭火型リスキリングの仕組み
・種火:対話によりキャリアへの意思を創る。
・給油:目標管理制度を仕立て直して、挑戦を歓迎し、変化に対して報酬を払う。評価者研修だけでなく、メンバーにも目標管理の意図を伝える機会を持つ。
・風通し:過密業務の余白を創る。
・もらい火:コミュニティ・ラーニング(他者と出会い、同調圧力が発生するような学び合いの機会)の設定
私の職場の場合、例えば資格をとっても報酬が上がるわけではなく、形骸化した研修の後はOJTという名の放置で、職員はマニュアルという過去問と行き当たりばったりの反射で仕事をしている。学んでもどうせ年功序列という失望もある。
それでも一部の職員は、自分の市場価値についての危機感や、純粋な知的好奇心で学びを求めているように思う。
何かの機会に「もらい火」が起こる現象は実際にも見覚えがある。これを意図的にデザインできるなら、やらない手はないだろう。
個人的には学びの意思はある方だと自覚している。学びをきっかけに仲間を作るという発想はなかったので、意識したいところ。
もっとも、内向的で仲間づくりも苦手だと自負している……