改竄ができないことによって、価値交換が可能になります。そのもっとも有名な例が仮想通貨でしょう。まだまだ問題はいっぱいあるとはいえ、通貨としての可能性を示したことは確かです。
また、
改竄が難しいことは、データの追跡が可能だということでもあります。また、透明性の高い取引が可能となります。
ブロックチェーン上の情報には誰でもアクセスできるので、透明性が高くなります。前者の論理展開はよくわかりませんが、透明性の観点からも追跡は可能といえます。
これから特に金融の分野で応用されていくことが期待されています。
改竄することができないので、一度ブロックチェーン上に記述してしまえば存在を簡単に証明することができます。
出来事や資格、所有権、IDの存在証明になります。これは、改竄されうるシステムでは実現不可能でした。
これらは、今まで役所に行って面倒な手続きをしていたことがデジタルで一瞬で終わるようになるかもしれないということです。
さらに、特許などのようにいつ登録したのかが重要なものもに関してもかなり有効です。時刻も一緒に記述されるので誰から見ても確かな情報になるのです。(OSSの時代に特許が本当に必要かの議論はここでは触れないことにします。)
行政を破壊的に変えていくかもしれませんね。公務員の数が減れば税金の使い道が増えて日本が発展することを期待しましょうw
ビジネスや行政サービスに大きな変革をもたらす可能性があります。決済の自動支払いや自動通知、自動売買などを行うことや、分散型アプリケーションを作ることができます。遺言やIoT、電力サービスなど、具体的な取り組みも始まっています。
もう自分で買い物にいくい必要がなくなるかもしれませんね。もちろん、その購入先もスマートコントラクトによって自動で在庫管理が行われています。
遺言も死亡届に紐づいて実行されるようにしておけば、自動執行可能ですからね。
IoTはIOTA、電力サービスはPower Ledger、ともうすでに有名なプロジェクトが存在します。
さらには、組織のあり方へも影響すると言われています。組織内の意思決定や実務などの自動化により、自立分散型の組織を可能にします。
これはこの本で初めて出会った考え方です。究極系ではあるので自動化による自立分散型組織が可能になるのは当分先になりそうですが、確かに実現可能ではあります。
完全に自立型分散型にしなくても、一部をそうすることでかなりの業務効率化が見込めそうですね。
やりとりや情報を記録するだけなので、誰がどれだけの資産を持っているかなどを直接記録することはできません。そのため、その人に紐づくwalletに関わる全ての取引記録から計算することになります。
これに関しては、別途プログラムを書くだけで解決できるのでそれほど問題ではないでしょう。
改竄ができないが故に変更もできません。そのため、従来のデータベースにとって変わることはできないでしょう。新しいデータをどんどん更新するのではなく記録し続ければ可能かもしれませんが、データ量が膨大になるので現実的では無いでしょう。
また、SQLのように構造的にデータを保管するのではないので、検索機能が弱いとされています。これに関するプロジェクトがあるときいたことがあるので、別途調べてnoteにまとめてみたいと思います。
いくら存在証明ができても検索が遅ければ実用性にかけるので今後解決されていくことでしょう。
これに関してはスマートコントラクトに関してなのですが、あくまで書かれているコードを自動執行するだけなのでAI的な判断はできません。
ただし、機械学習と組み合わせることで可能になります。これから、ブロックチェーン×AIは熱くなっていくことでしょう。
この記事を書くにあたって以下の本を参考にしました
最近発売された記事のようですが、なかなか詳細で内容が濃くて勉強になりました。
いきなり基礎知識なくこれを読むのはしんどいですが、ある程度ブロックチェーンを理解したけどいまいちパッとしないという人にはとてもおすすめです!
kindle版が無いのが残念ですが、、
元記事はこちら
note | ブロックチェーンにできることできないこと