「ビットコインの神」と呼ばれるRoger Ver(ロジャー・バー)という人物をご存知でしょうか?
コンピューター関連会社を立ち上げ25歳にして億万長者になり、1BTCが1ドルだった2011年の頃からリップルなどの仮想通貨関連のスタートアップに投資し仮想通貨業界を牽引してきた人物です。
現在はBitcoin.comを立ち上げ、CEOを勤めています。
仮想通貨の黎明期から多額の投資を行い、自身の会社で発のビットコイン決済を行ったりと、積極的に仮想通貨業界を引っ張ってきたことから「ビットコインの神」と呼ばれるようになりました。
2011年からビットコインを見守ってきたVerですが、現在はBTCよりBCHを推進しています。
BTCよりもBCHの方に多く投資しているようで、TwitterでもゴリゴリのBCH押しです。
※ちなみにVerはBitcoinのことをBitcoin Coreと呼んでいます。
またBCHこそが真のビットコインだとして、自身の会社が運営するBitcoin.com上でもBCHをBTCよりもメインにしたり、通貨リストでBCHだけデフォルトでお気に入りマークがつくようになっていたりします。
この行為がBCHを無理に買わせようとしているということで、一部批判を受けているようです。
その影響もあってか、CoinmarketCapのBitcoinのwebsite欄に記載されていたBitcoin.comが5月に入ってから削除され、現在はbitcoin.orgのみとなっています。
Roger VerはなぜBCHが真のビットコインだと主張するのでしょうか?
よく言われていることですが、BTCはスケーラビリティの問題がずっとつきまとっており、取引数が増えると、十分な速さでブロックの承認を行うことができないという問題を抱えています。
BTCのこのような性質上、ブロックサイズを増やすことを考えるのは自然なことであり、もともとSatoshi Nakamotoの論文でもそのように書かれているとVerは主張しています。
つまりブロックサイズの拡張が考慮されているBCHこそが真のビットコインだと言うのです。
※15日のBCHのハードフォーク後のVerのツイート
一方でVerに反対する人たちもいます。
データ量増える問題
BCHのようにブロックサイズをどんどん増やしてしまうと、ネットワークに流れるデータ量が増えてしまい、ネットワーク環境に恵まれた一部の人しかマイニングが行えなくなります。
それだと一部の人にブロックの承認が委ねられてしまうことになります。
これに対してVerは、ネットワークに流せるデータ量なんてここ数十年でめちゃめちゃ増えてるんだから、すぐ問題にならなくなるだろうと反論しています。
ライトニングネットワークでいいんじゃないか
BTCではスケーリング問題を解決するために、セカンドレイヤーテクノロジーを使ったライトニングネットワークを進めようとしています。
簡単に説明すると、BTCのブロックチェーンとは独立して瞬時に送金可能なネットワークを作って処理を分散させるという構想です。
すでにテストネットなどで試すことができます。
これに対してもVerは、ビットコイン決済にライトニングを取り入れるのには費用がかかるし、そこまでの信頼性もないので、仮想通貨を取り扱う店舗からしたらそんなBTCを使うくらいならまだアルトコイン使ったほうがまだ楽だよねとして反論しています。
どっちの主張も一理ありますね。
ただ現状の結果だけ見ると、圧倒的認知度のBTCが一歩リードしており、ライトニング構想も割りと実現間近な印象を受けています。
ライトニングが始まったら間違いなく何かしらの問題が発生すると思いますが、PoWで承認されている仮想通貨にも最近MONAで見られた51%問題が未解決のままですし全く問題がないとは言えない状態です。
問題が起きちゃ新たなテクノロジーで解決して、また問題を起こして、批判されながらも誰かが解決をする。振り返ってみると簡単なことだったんだなぁって思う。
10年後、20年後に今の状況がそう振り返られるようになるんでしょうね☆
これまで人類がそうだったように☆
P.S.
Twitterの場所見てみたらRoger Verって今東京に住んでるんですかね・・・。
最近の人気記事
【twitter】
【元東工大生クロ】コインハウス / 【元囚人51番】コインハウス
【コインハウス】入居者募集中!