昨日紹介した大島の宗像大社中津宮
ここは七夕伝説発祥の地なのだそうです。
【 筑前大島天の川伝説 】
昔、唐の国に使えに行った貴公子が、織女を伴って帰国の途中、深い恋仲となったが、 それは果敢ないかりそめの縁で、二人は日本に着いて離ればなれになった。 それから貴公子は織女を想い日々を過ごしたが、ある夜、夢枕で神のお告げを受け、筑前大島の中津宮に来て、 天の川にたらいを浮かべ、水鏡に映る織女との逢瀬を楽しみに、神仕えの身になったという。
これは遣唐使として唐に派遣された人が、唐で知り合った織女と恋仲になったお話のようです。
大陸と日本列島を繋げる境界地点のような場所に位置している大島らしい伝説だと思います。
この伝説に登場する天の川が中津宮の境内にありました。
そして鳥居の向こうにあるのは織女神社
小さな崖の上に祠があるので、鎖を伝って登ってみました
こじんまりと織女の祠がありました。
ほこらの上のお花が可愛らしい
伝説の詳細はこんな感じです。。。
遣唐使の牽牛が役目を終えて帰国する際に、中国から機織りが上手な織女を連れて帰ってきたのだそうです。
牽牛はそのうちの1人に恋をしましたが、役人である牽牛は京都に帰り、織女は宗像大社辺津宮に預けられ、ばらばらになりました。
牽牛は織女のことが忘れられずに悶々としていると、夢の中のお告げで宗像の女神が現れて、「”宗像大社中津宮”にいきなさい」というお告げを受けたそうです。
牽牛はお告げに従って中津宮にやってきて、神職の道に進んだそうです。
その牽牛を祀った神社が、天の川の対岸にありました。
ここから牽牛は向こう岸の織女に想いを寄せていたようです
ここから天の川を見下ろしてみると、
こんな景色が見えます。
天の川の向こう側の織女神社の鳥居が見渡せます。
しかし本物の織女は辺津宮にいるので直接会うことはできなかったと思います。
ある晩のこと牽牛が天の川で禊をしていると、水面に織女の姿が映ったのだそうです。
それ以来毎年旧暦の七夕の頃になると、水面に織女の姿が映り、ふたりは見つめあうようになりました。
その後の2人がどうなったかは誰にもわからないそうです。
なんだか切ない伝説😢
毎年8月7日にはこの伝説に由来する七夕祭が開かれています。
このお祭りは鎌倉時代から800年以上続いているのだそうです。
そしてお祭りの期間に中津宮に行くと七夕記念御朱印も貰えるのだそうです😊