先日高千穂の八大龍王神社を紹介しました。
そのすぐそばに、瀬織津姫神社という不思議な神社があります。
神社の周辺はのどかな田園地帯。
そんな中にふと瀬織津姫の道しるべがあります。
民家のすぐ脇に鳥居があります。
鳥居をくぐると山道を下っていきます。ここも思いっきり下り宮です。
ちょっとした吊り橋。
道の脇から下を覗くと崖です。
やがて下の方に社殿が見えてきます。
ここに瀬織津姫が鎮座しています。
社殿の裏側に小さのほからがありました。
そしてその脇には小さな洞窟が。
中に入ってみます。
かなり狭い洞窟。
これ以上奥に進むと挟まって身動き取れなくなりそうです。
振り返ると瀬織津姫の社殿が見えます。
来た道を辿っていきます。
ようやく鳥居が見えてきて、元の世界に戻ってきました。
思った以上に秘境感があった瀬織津姫神社でした。
瀬織津姫は謎に満ちた神です。
弁財天と同一という説もあるそうで、そうすると八大龍王神社のすぐそばにあることも納得がいきます。
日本各地に瀬織津姫を祀った神社が多くあるそうですが、瀬織津姫 という名前で祀られている場合もあれば、天照大神荒御魂とされている場合もあるそうです。
何れにしてもほとんどの瀬織津姫を祀っている神社は、龍や水と関係しています。
また「ホツマツタエ」という文献には、瀬織津姫は天照大御神の12人の奥さんのうち正妻とされているそうです。一般的にはアマテラスは女性の神とされていますが、この文献では男性として記述されています。
この文献の真偽は議論が分かれるそうです。
アマテラスに関しては様々説があるそうですが、時の権力者の色々な事情(皇室の正統性を守るため)があり、持統天皇の時に、アマテラスが男性ではまずい様々な状況が発生したので、アマテラスを女性であることにして、瀬織津姫をアマテラスとは無関係に離れ離れに祀って、できれば葬り去ろうとしたという説もあるそうです。
また東北地方では、瀬織津姫は機織りの神織姫としても信仰されています。
映画「君の名は。」は瀬織津姫をモチーフにして描かれているかもしれないそうです。
主人公の宮水三葉はの名前は、瀬織津姫と同一であると言われている水波能売命(ミツハメノカミ)からとった。
実家の神社も水が豊富に出てきて、三葉の頭飾りや鈴にも龍の柄があること。
三葉のパートナーの名前が瀧。瀧は龍神そのものです。
そして男女が入れ替わるというモチーフも似ていること。
など様々な類似点が出てくるそうです。
とても興味深いのですが、「君の名は。」は以前飛行機の中で見た記憶があるのですが、内容をほとんど忘れてしまっているのが残念😅
神社に行った時は曇りでしたが、数時間後に空が晴れました。
高千穂の空はうねっていました🐉