天岩戸神社から近いところに八大龍王神社があります。
日本では古来から龍を祀る信仰があったそうです。
特に龍は水神として信仰されていました。
その後仏教が日本に入ってきました。仏教においては仏の使いである8つの首を持つナーガ(龍)が八大龍王だとされているそうです。
ナーガは東南アジアでは盛んに信仰されている神様で、以前に紹介したカンボジアの遺跡ベンメリアでも見ることができました。
やがて日本古来の龍信仰と仏教のナーガ信仰が融和して、神社で八大龍王が祀られるようになったのだそうです。
境内にある御神木です。
そして御神木の脇にある御神水の井戸。
この水を飲むために全国から多くの人が訪れるそうです。
社殿には、卵を入れるボックスが用意されています。
龍は卵が好物で、参拝に来る人々が卵を持ってやっくるのだそうです。
卵が好きな龍なんてなんだか可愛くて好感が持てます🐉🥚
境内には龍神祝詞というものが置いてあって、おみくじのように買うことができます。ここに八大龍王全てが紹介されていました。
八大龍王の中でも最も優れているとされていて、歓喜という意味があるそうです。
難陀龍王の兄弟として難陀のサポートをするそうです。
海底の竜宮城に住む海の大龍王だそうです。
宝や多くの頭を持つという意味だそうです。仏教では、世界の中心にある須弥山(メール山)を守護する神様として描かれます。先ほど紹介したカンボジアの遺跡ベンメリアもメール山を表しています。
日本では九の頭という意味になり九頭龍信仰に繋がっています。
人々を惑わす悪鬼などの存在を食らう存在だそうです。
徳叉迦龍王の娘には吉祥天(ラクシュミ)がいます。
ブッダの誕生の時に甘露を降らせて誕生を祝った龍王です。とても慈悲深く菩薩の化身と考えられています。最も徳の高い龍王です。
摩那斯龍王は高意、大願を象徴していて、とても慈悲深い龍王です。人々に信仰心を芽生えさせるという大願を持つ神様です。
青蓮華という美しい花が咲く池に住む龍王です。すべての土地の神々は優鉢羅竜王が監視するもとで雨風をもたらし、豊穣をもたらします。
神社のトイレの入り口には可愛い黒猫の看板が🐱
残念ながら神社では御朱印をもらうことはできませんでした。
その代わり八大龍王のお札を買ってみました。
八大龍王神社のすぐ近くには、八大之宮という場所もあります。
サルノコシカケのようなキノコの上の小さな仏像。
八大之宮にはきれいな湧き水があり、そこを覗きこむととても澄んでいるので自分の姿が映りました。
八大龍王神社は八大龍王の中でも女性の竜王、八大之宮は男性の竜王を祀っているという説(あるいは男女逆の説)もあるそうです。
空もいい感じにうねっていました。