春分の日。
昼の長さと夜の長さが同じになる日。
かつて1年ほど北欧に住んでいたことがありました。
北極圏ではなかったのですが、緯度が高かったので、夏には昼の長さが極端に長くなり、冬には夜の長さが極端に長くなります。
6月ごろになると、午前0時を過ぎて日が沈み、数時間暗くなってまた日が昇るようなリズムでした。
深夜まで湖沿いでバーベキューをして過ごした記憶があります。
冬になると、日が昇るのが午前10時すぎ。
そして14時を過ぎると日が沈んで真っ暗になります。
そんな環境下で、昼と夜の長さの変化にとても敏感になっていました。
春分の日や秋分の日、夏至の日や冬至の日なんかは、大きな季節の分岐点として意識していました。
春分の日は、光と闇のバランスが入れ替わる分岐の日。
春分の日から6月の夏至にかけての期間は、日に日に世界に光が満ちていきます。
朝起きた時、そのエネルギーの変化を感じられるほどの敏感さはありませんが、心の奥底には何かの流れが大きく変わったという、予感めいたなにかを感じます。
気象現象の光と闇のバランス
自然界のすべての気象現象は、太陽から受けるエネルギーの地域差を調整するために生じています。
一年で通算すると、赤道地帯に蓄積される太陽エネルギーは、北極や南極に蓄積されるエネルギーよりもわずかに高い状態になります。
そのエネルギーのアンバランスさを整えるために、赤道地帯から極地帯にエネルギーが伝搬される必要があります。
その伝搬の過程の中で、あらゆる気象現象が生じています。
大気の擾乱であったり、海流であったり、それが地球の自転や地形、様々な自然条件と重なり合って、いろいろな気象現象が起こります。
気象現象は様々な形で現れますが、どんな形であれ究極の目的は、赤道地帯から極地方へのエネルギーの伝搬です。
自然の一部である人間も、このリズムの中で大きな影響を受けているにちがいありません。
気象現象の要因でもある太陽エネルギーの変化によって、人間の体にも微細な生理的な影響が生じるはずです。
その生理的な影響が心理的な影響ももたらす。
心理的な影響はやがては様々な形となって社会の中に現れてくるのかもしれません。
その過程では無数の要素が影響するので、自然のリズムが社会に与える影響をはっきりと見てとるのは難しいのかもしれません。
ただ、自然のリズムにある程度の鋭敏さを持ちながら日々過ごせればいいなあと感じます。
瞑想はそのための手段のひとつ。
春分の日の大きな分岐点。
今年は特に大きな変化の分岐点になるような予感があります。
世界中でコロナウイルスが猛威をふるっています。
その影響を受けて、社会が持っている様々な機能不全や不完全なものを万人にわかるように曝け出されてゆきます。
暴力的な傾向を持った人は、ますます不寛容になって怒りをぶつけるようになり、同じことが国家間でも起こっています。
今までなんとかごまかしながら生きながらえてきた制度なんかは、一度綻びが明らかになれば、あっという間に崩壊するのかもしれません。
経済であったり、政治であったり。。。
崩壊の兆しとなる綻びが目立つ一方で、水面下では、今後生まれてくる様々なものの予兆が少しずつ眼に見えるようになるのでしょう。
今年の春分の日から6月の夏至の日までは、そんな時期になる予感があります🐈