昨年の記事で日本一参拝に危険が伴うといわれている太田神社のことを紹介しました。
本殿を参拝するためには険しい山道を登り、垂直な崖もよじ登らなけらばならないかなり過酷な神社です。
先日この太田神社を再び訪れました。
この日は晴れたり曇ったりと天候が頻繁に変わります。
雨が降らないことを祈りながら向かいました。
今回はまず本殿の前に拝殿を訪れました。
太田神社拝殿。
日本海に沿って建っています。
奥に見える太田山に本殿があり、拝殿から拝むことができます。
拝殿からでも十分ご利益がありそうな感じがします。
ふと地面を見ると太田神社とかかれた石碑の下あたりに何かが動いているのに気がつきました。
蛇でした🐍
蛇はこのまま拝殿の下へと潜って行きました。
神社で蛇に会えるのは吉兆の予感がします✨
拝殿から太田神社本殿がある山を眺めると、
こんな感じの景色になります。
写真の左下にわずかに本殿へと続く鳥居が見えます。
そして右上の印で囲ったあたりが本殿のある洞窟の割れ目です。
神社参拝と言うよりは登山や修行といった感じ。
この神社でかつて円空さんがこもって修行をしながら仏像を掘っていたそうです。
拝殿を後にして本殿へ続く鳥居へとむかいます。
鳥居横の注意書きを読む少し腰がひけてしまいます。
険しい崖、ヒグマ、マムシ、いろいろな危険性がありますが、ここまできて引き下がるわけにも行きません。
前回きた時には他に人がまったくいなかったのですが、今回は多くの人が参拝(修行?)にきていました。
最近太田神社のことがテレビでも取り上げられるようになり、おとずれる人が増えたそうです。
第一の関門が急傾斜の階段。
勾配が45度あり途中から50度に変わります。
ロープを助けになんとか階段を登って振り返ります
上から見た方が怖い😱
階段の後は険しい山道が続きます。
山道の傾斜もやはり45度くらいの急な登りです。
はしごの上りはかなり楽です。
途中、岩陰に仏像やお地蔵様が。
なんだか気持ちがほっこりします。
くたくたになりながら休み休みのぼると、
鳥居が現れます。その向こうにお堂がみえてきます。
ここは女人堂と呼ばれていて、かつて女性はこれ以上のぼることが許されず、その代わり中腹の女人堂に参拝したそうです。
現在は女性も本殿まで行くことができます。
女人堂を超えるとさらに厳しい山道が続きます
この辺まで登ってくるとかなり無心になり穏やかな気持ちになります。
しばらくのぼると次の鳥居があらわれます
この鳥居を越えると一気に見通しがひらけて、吊り橋が現れます。
吊り橋の下は崖
ここから落ちると数百メートルの奈落の底に落ちてしまいます。
吊り橋を渡り切ると最後の崖が現れます。
7メートルの垂直な崖。
垂直に切り立つ崖で、目的地の洞窟から鎖が5本垂れ下がっています。
ここの足場の幅は1メートルほど。
以前に一度登っているのですがやはり怖い。
もし登っている途中で落ちてしまうと、その足場で止まってくれる可能性は低そう。
そのまま数百メートル落っこちてしまうのではないかという恐怖心がわきます。
その恐怖心を脇に避けてのぼります。
いっぽいっぽすこしずつ。
洞窟に到着。
本殿
旅の無事を感謝しながら参拝しました。
洞窟内部のわずかなスペースから外を眺めます。
すっかりと曇っていました。
グレーに染まった日本海も美しい
奥尻島もかすかに見えます。
しばらく休憩してこの景色を心に刻んだあと崖を降ります。
降りる方がのぼるより怖いのですが、ここまでくると降りないという選択肢はないので勇気を振り絞って降りて行きます。
降っていくと再び晴れてきました。
日本海の色がエメラルドグリーンへと変わっていきました。
滑りやすい岩場に苦労しながらなんとか鳥居まで戻ってきて参拝終了です。
今回の目的のひとつは御朱印をもらうこと。
太田神社の御朱印は近くの久遠(くどう)神社でもらうことができます。
この神社で御朱印ゲット!
御朱印をもらうと改めて太田神社を参拝した達成感を感じます😊
とっても怖かったのですが、不思議とまた行ってみたくなります。
このあとは前回来た時と同様、熊の湯という秘湯に行きます。
かつて熊が温泉に入って傷を癒したと言われる森の中の温泉
左の部分が温泉。右の部分は渓流です
ちょうどいい湯加減のぬるめのお湯で疲れが一気に吹き飛びます。
ここからの景色が本当に美しい
苔に覆われた岩を眺めながら太田神社参拝の余韻にひたりました🌿