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中東と言えばオイルマネー。
その中でもサウジアラビアにはここ数年注目され続けてきた案件があります。
国営石油会社サウジアラムコのIPO(新規株式公開)です。
東京証券取引所も名乗りを上げていましたが、現状はニューヨーク、ロンドン、香港が最終候補と見られています。
一方で、海外IPOは難しく、国内上場だけに留まるのではないか?という話もあったりします。
海外での上場に成功すればあのAppleの時価総額を超え、世界一になるのではないかとも言われていますが、2017年上半期の純利益ベースでは既にAppleを超えています。
こちらの記事が詳しいので興味ある方は是非ご一読ください。
Appleを時価総額で超える!? サウジ・アラムコのビジネス規模が少しずつ明らかに
時価総額ベースでは世界一の企業が誕生する可能性が高いサウジアラビアですが、仮想通貨の取り組みに関してはどうなんでしょうか?
今年の2月に中央銀行であるサウジアラビア通貨庁はリップル社と提携し、国内の銀行が「xCurrent」を使用できるように試験的なプログラムを共同開発したとのことです。
「xCurrent」とは、クロスボーダー決済を即時に行うことができるソリューションで、送着金をリアルタイムで確認することができます。「xCurrent」を使用することで、支払いインフラストラクチャを改善するとしています。
リップル社は先週、クウェート国立銀行との提携も発表していましたね。
国際送金システムRippleNet(リップルネット)にクウェートの銀行(KFH)が新たに参入
XRPに関しては仮想通貨(暗号通貨)なのかどうか、といった議論もありますが、各国の中央銀行や主要銀行と次々と提携を進めて行く裏には既得権益も含めた巨大マネーが動く匂いがするのは自分だけでしょうか?
非中央集権化や分散管理というのは止められない流れかと思っていますが、ビッグマネーの行き着く先は今とそんなに変わらないんじゃないか?というのが僕の妄想です。
ビットコインの値動きを見ても、ついつい大口の思惑を感じちゃうんですよね(笑)
サウジアラムコの話に戻すと、IPOが成功した暁にはそのビッグマネーがどこに流れるのかも非常に興味深いです。
僕はこれまた妄想で、アメリカとサウジアラビアの出来レースなんじゃないかと思ったりもしています。
実はサウジアラムコ、元々はアメリカの企業だったんですよね。
サウジ・アラムコは、もともとロックフェラー家の支配するスタンダート石油カリフォルニアがサウジアラビアでの石油開発の権益を獲得した際、現地の子会社として発足しました。ですので、ルーツはアメリカの会社であり、幹部社員はアメリカ人でした。
(中略)
その後、産油国各国におけるナショナリズムの台頭にしたがい、「石油会社を国有化しよう!」という機運が高まります。このためサウジアラビア政府は、1970年頃からアラムコの株式取得に動き、まず25%を購入しました。そして1970年代後半には60%、80年代には100%を取得し、完全にサウジアラビアの所有になったのです。つまり、サルマン国王がサウジ・アラムコの所有者であるというわけです。
引用:サウジアラビアの国有会社サウジ・アラムコのIPOで世界最大の上場企業が誕生!IPOを成功させるためなりふりかまわず原油価格を吊り上げる可能性も!
なぜ今になってサウジアラムコは上場を目指しているのか、アメリカのシェールガス革命の行方は…ビッグマネーを最後に手にするのは…
妄想が過ぎると止まらないので、今回はこの辺で。
仮想通貨だけでなく、株や経済・金融ニュースを見ていくと、本当に面白いです!
以上、エサでした。