突然ですが皆様、英語学習、辛くないですか?
私は過去、何度も英語学習に挑戦しては挫折をしてきました。必要性は理解するものの、始めて一週間も経つとどこまで勉強すればよいのか分からないほどの大きな壁を目の前に感じ、まぁ近い未来に翻訳サービスあたりがゴリッと解決してくれるでしょ、という他力本願で学習を諦めるサイクルに陥ってきました。
(実際DeepLはとんでもない精度を出しましたしね)
ただ、最近改めて英語学習を再開して、半年ぐらいは継続して進められているのと、英語力もスコア上では結構改善されているので、今から英語学習する方に少しでも参考になればと思い記事を書きました。
まず本当に英語できるの?という前提をクリアしないと何の説得力もない記事になってしまうのでその証明だけ完結に。versantとTOEFLのスコアの伸びですが、どちらも日本人の平均を上回っているスコアで、特に私のような海外在住経験やビジネスでの英語経験がない人間としてはおそらく高い部類に分類されると思います。もともとは英語が出来なかったという証明のためにも恥を偲んで晒します(笑)
# versant score 36 → 60 ※CEFRのB2レベル、海外でビジネスに支障をきたさない
# TOEFL score: 68 → 100 ※CEFRのC1レベル、流暢に英語が話せる
※テスト間で期間が空いてますが、恥ずかしながら何度かブランクを挟んでいるためです。。特にTOEFL(笑)またversantとTOEFLでCEFRのレベルが違うのですが、個人的にはversantの方が正確な気がします。なぜならTOEFLのspeakingのスコアが低いため・・・
どんな話にも適用できそうな非常にありきたりな結論に思えますが、結局大事なことは基本にあると思っているので悪しからず。それぞれ簡潔に解説いたします。
これは非常に重要で、つまるところ「何のために英語学習をしているのか?」というゴール意識と、「そのゴールに到達するために何が必要なのか?」というプロセス設計の2点をいかに定期的に、継続的に行えるかということだと思います。ここがブレると、私の場合は必ず途中で挫折します。この目標はSMARTであることが鍵かなと思います。
※SMARTな目標とは:https://globis.jp/article/659
良い例1:3ヶ月後に控えるネイティブスピーカーの前でのプレゼンセッションにて、一度もscriptを見る事無くプレゼンを終わらせ、終了後に観客に質問し内容を理解できたと言わせる
良い例2:3ヶ月後にversantのテストでスコアを2点アップさせる
悪い例1:ビジネス英語ができるようになる
悪い例2:英語ができる人だと周囲の人に思われる
ゴールを設定できたところで次はそのためのプロセス設計ですが、これは始めのうちはコーチや経験のあるネイティブスピーカーに頼るのが一番です。彼らは生徒が山を登る姿を何度も見ているので、何をすべきかをアドバイスしてくれます。ただ、学校や先生によって質は全く異なるので、その選び方にはご注意ください。英語学習の自走をサポートしてくれるようなコーチングサービスが個人的にはおすすめです。一般的な英会話教室は辞めておいた方が無難かと思います。
一度良いコーチからのコーチングの経験をすると、だんだんと自分自身で計画を立てられるようになってきます。ここまで来たら歯磨きをするように英語を学習する週間が身につき、英語学習が趣味であると言える段階に少しは到達できるかなと思います。
SMARTな目標のM(Measurable)の話をわざわざ切り出してお伝えするほど、個人的には重要なポイントであると強調したいです。なぜなら、日本にいながら英語学習をしても使う機会がほとんど無いので、自分の成長を実感しにくいからです。
自分の成長実感を感じられずとも学習を継続できる方は、おそらく何をやってもうまくいく方だと思います。私のような怠惰な人間は、定期的に自分のレベルを計測して現在地を測定することが、継続のモチベーションのためには非常に重要であると今回の学習を通じて再認識いたしました。
(ちなみに過去筋トレをやった際にもInbodyによる計測がモチベーションを保てた秘訣の一つであったので、計測するということは非常に重要なテーマであると改めて認識しました)
ではどうやって英語力を計測するのか?2つのおすすめのサービスが「versant」と「TOEFL iBT」です。
1回あたりたった20分、5000円程度で、自宅で受験できるという怠惰な人間には最高のテスト。スコア計測も正確な印象で、頑張れば伸びるしサボれば下がる印象(実際私のスコアもサボっている期間は見事に落ちこんでました)。しかも、受験した後すぐにスコアが確認できるという体験が素晴らしい。
内容としては、リスニング+スピーキングのテストで、聞いた英語を正確にリピートしたり、質問されたことに対して英語で応えるといったものです。
名だたるコーチングスクールも軒並み採用しているテストですし、個人的には一番おすすめの試験ですので、少なくとも3ヶ月に1度程度のペースで自分の実力を可視化することが良いかと思います。versantである程度スコアを獲得できたら、TOEFLに挑戦するのが良いかなと思います。
こちらは1回あたり約4時間、3万円程度かかる非常に難易度の高いテスト。versantよりもそもそも難易度が高い上に、Reading, Listening, Writing, Speakingと全てのセッションをこなさなければならないテスト。通常は留学のために受けるテストですが、包括的である程度有名な試験としてはTOEFLとIELTSぐらいしかなく、スコアを積んだ時に使えそうなのはTOEFLのほうかなということでおすすめしました。
内容は大学の授業に出てくるようなテキストがほとんどですので、いろいろな専門知識を学べて(生物学、歴史学、地政学などなど)個人的には勉強が苦痛じゃなかった点も◯。もう一度受けたいかと言われると正直Noですが(笑)、4ヶ月ほどTOEFLの勉強を積み重ねてきて確実に地力はついた実感があります。何よりも、英語学習で正解・不正解を知れることは自走する上で非常に重要であると感じました。
いわゆるTOEFL向けの対策を練ってスコアを取ることはあまりおすすめせず(例えばSpeakingでゴリゴリにテンプレートを準備して話すなど。癖のあるテストなので当然対策は必要ですが、テストのための対策をあまり講じないようにする方が良いかなと思います)、あくまでも英語学習の延長線上でやることをおすすめします。
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かなりあっさり目にポイントだけを説明しましたが、いかがでしたでしょうか。繰り返し申し上げてしまい恐縮ですが、ここで紹介した内容は正直英語学習のみならず、あらゆることを続けるために重要なポイントであると思います。まだまだ私の英語も拙いレベルですが、少しでも英語学習者の参考になれば幸いです。
また、最後に身もふたもないことを書いてしまうのですが、語学学習は掛ける時間×効率の2つの要素とも追求することが重要であると感じます。どちらも欠けてはならないので、まずは掛ける時間を最低限確保することが最優先かと思います。楽だけして話せる道は無い、ということですね。そのためにも本記事で紹介した2つのポイントは大事であると私の経験から申し上げます。
※参考までに、こちらのブログによるとCEFR最高のC2レベルに到達するには、日本人は4,300時間必要であるとのこと。毎日3時間勉強しても1年で1,000時間程度ですので、それを4年以上続ける必要があります。
機会があれば、レベルや分野別のおすすめの教材なども別途紹介いたします!