さて、皆さんは、近未来といえば何が思い付くでしょうか。AIや人型ロボットはたまた、空飛ぶクルマでしょうか。たしかに、それらが活躍する社会も、ドローンや新型ロボットを見ていくとあると思います。
しかし、私の思う近未来とは、いわゆるメタバースをはじめとする仮想空間の話です。仮想空間自体は、ゲームを通して20年以上前から存在します。しかし、そこに必要なのは、没入感です。
第二の人生を自ら選べるとしたら何がしたいですか。未知の冒険をしますか、それとも空を飛びますか。人間どうしても出来ることとできないことがあります。その壁を越える世界が生まれたら面白そうですよね。
では、なぜそれが近づいたと思うのか。それは、2023年の1月20日(日本)に発売するSONY製のmocopiの登場です。
これまで、仮想空間(AR)で3Dで体を動かすためには、スタジオが必要だったり、モーションキャプチャを、はじめとする大掛かりな機材が必要でした。
それをスマホさえあれば、
約5万円でできるようになるという
少々高額なゲーム機と同じような価格で、誰でも仮想空間へいけるようになるでしょう。そうした時、仮想世界は一気に飛躍する年になることでしょう。
今、これを気になったのは、以下の映画が大きく関係してきます。まさに、近未来を描いた名作です。
もうまもなく来そうな世界は、やはりゲームの世界だった。
「レディプレイヤー1」2018年4月20日公開(日本)
やはり、仮想通貨や仮想世界を思い描く人々の一つの理想であり、ひとつの答えとなるのは、この作品の世界。世の中がいやになっても、仮想世界なら自由だと思える。そんな理想を思い描ける作品。ゲームがベースにあることもあり、日本でも有名なキャラクターもちょくちょく現れます。
さて、次は、あの頃はまだ夢物語のようだったのに、現実は意外と近かった。
「サマーウォーズ」2009年8月1日公開
当時の私たちにとって、ネット社会がここまで実生活に結びつくとは思わなかったし、絵空事のようだった。ただし、今思えばこの作品が作られて然るべき作品だとも思える。今の私たちにとって、このリスクは絵空事ではなくなり、一歩間違えれば起きてもおかしくない世界だ。
それだけ、この作品は鮮明であり、ネットとの向き合い方を考える作品でもある。現実社会があって、そのつながりがあってこそネット社会が構成されているように思える。
そして、近年同監督である細田監督が、近未来を描いた作品を作った。
「竜とそばかすの姫」2021年7月21日公開
サマーウォーズでは、「OZ」がつくられ、竜とそばかすの姫て、「U」という仮想世界が作られた。それぞれ、多くの人が使う巨大なネットコミュニティが、形成されている。その世界に飛び込むということは、細田監督いわく、制作開始直後は、近未来を想定したらしい。
ただ、現実はもっと加速し、もうすぐそこまで来ている。本作のような歌姫の登場は、Adoをはじめとする若いアーティストの台頭を見ると、想像に難しくない。
みんなが繋がる。そして、動ける世界が目の前にきているとするならば、数年後起こりうる預言に近いだろう。
最後に紹介するのは、仮想世界とは、ちょっとずれるのだが、あなたにもう一つの人生があったら何をするか。
「アバター」2009年12月10日公開(英国)
とある事故をきっかけに下半身不随となってしまった主人公が、アバターという第二の体をもって新世界を巡る映画である。仮想世界の最も大きなメリットは、身体的な理由で除外されることのない世界であることだ。彼のように下半身が動かなくとも、また年齢や身長にコンプレックスを持っていようとも、変わらない世界を暮らすことができる。一種のアバターを用いて第二の世界が生まれた世界を追体験できる本作も実に興味深い。
これらの映画のような世界は、もうまもなく実現すると言っても過言ではない。ぜひ「モコピ」を使って新しい世界を見てみてはいかがだろうか。
そして、私もその一員になりたいと思う。
それでは、それでは。