本日ご紹介する映画は、永遠の命を最初に手に入れた人の物語。
みなさんは、永遠の命、欲しいですか。永遠に生きることを描いたSFは数多くあります。今のところ、現実では、すべての生き物はやがて死に行く定めではあります。しかし、近年は、医学が発達し、様々なところでこれに挑む人々が生まれました。私が生きているころには難しいでしょう。しかしあと数百年後には、不可能とはいえないようになるでしょう。そんな、ちょっと先の未来を観る映画、2021年6月25日公開「Arc(アーク)」。
そう、問題は、永遠の命、不老不死を得て何をするかなのです。永遠に続く未来の中で、何をしたいですか。行きたいところや会いたい人、やりたいことなんでもできるとき、あなたはどうすごすのでしょうか。
老いには、誰も勝てません。日に日に自分が弱まることを実感することは、かなり辛いことでしょう。私はまだ、若者ですからそれを実感するに至っておりませんが、どうあらがうのかは、考えなければなりません。
しかし、永遠の命が手に入ったとしても、おそらく死を克服することはないでしょう。自ら命を絶つ人が増えるかもしれません。人生において、山あり谷ありとはよくいわれますが、永遠に生きる中でも今が耐えられないヒトは変わらず存在し得るとお思います。
つまり、この映画において、考えるべきは、永遠の命などではなく、「いま、あなたはどう生きるか」なのでしょう。未鑑賞なので、あくまで想像ですが。
予告編の台詞でひっかかったところは、永遠の命を持ったことで「人類は進化したのか。退化したのか。」/「たとえあなたは変わらなくてもセカイは変わる」/「自由に生きなさい。罠にかからないように。」という3つの台詞。この言葉、決して永遠の命を得た人にしか言われる言葉ではない。ただし、永遠の命を持っているからこそより問われる言葉なのだろうと。
今あなたが永遠に感じることがあれば、それは命の長さの問題ではない。
そんな気がするのです。
それでは、それでは。