先日、こちらの記事をアップさせていただいたところ、こすもすさんや、HACHIMAN.Z(ハチマンゼット)さん、blk3dayadeさんにフィードバックや経緯を解説いただいたほか、多くの方にいいねや投げ銭をいただき、いまコミュニティが求めていることや、コミュニティを支えている方の熱量を感じました。ALISがはじまって以来、ずっと傍から見ていただけだったのですが、思っていたとおり素敵なコミュニティだなぁと感じました。閲覧・コメント・いいね・投げ銭していただき、ありがとうございます!
さて、今回は前回のフィードバックから私のALISへの解像度も上がったので、改めて、いまの制約や置かれている状況を踏まえて、「ALISトークンの価値を上げる方法」を再度模索してみたいと思います。
結論から言うと、株式会社ALISさんのご協力や意思決定ありきの話になってきそうです(すでに方針を固めていらっしゃるところ、もし、かき乱している形になっていたらすいません)。
まずは、前回のおさらいで、詳しくはこちらの記事をご覧いただければと思いますが、かいつまんで説明すると、
1. 1ALISあたりの価値の最大化を目指すなら、需給のバランスの調整をする
2. トークン全体の時価総額を高めるなら、サービスを成功させる必要がある
3. 運営費用を賄うためにビジネスモデルと戦略を再構築して継続をできる状態へ
4. (仮に広告モデルなら)クライアントが集まるように、多くの読者が集まる記事を書いてくれる執筆者を獲得する必要がある
5. 有力な執筆者を集めるためにも読者数の継続率を高めて純増させたい
6. ボトルネックを探るため、コミュニティにヒアリング
という流れで来ていたと思います。
その中で、見えてきたこととして、
1. 「ALIS一般公開用Google Analyticsデータ」の検索経由などが除外された絞り込まれた形になっている?(コミュニティでも不明のため正しい現状認識が中の人しか分からない状態かも?)
2. 2019年1月10日にあったスパイクはコンテスト中のユーザー数の不正操作の可能性。現状はコンテストは開催されておらず、不正をしてまでユーザー数がインセンティブがないので、気にしてなくて良さそう
3. ユーザー数がジワジワと純増していた時期=2019年3月-6月の時期や、その後の2019年6月下旬以降に何があったか → 「新カテゴリ総選挙」の開催時期でカテゴリごとに新規執筆者や記事へのアクションを競い合っていた → その後、カテゴリが増設された
4. 記事ページに表示される関連記事は、今はALISトークンをたくさん獲得したトップ3の記事なので、関連記事になっていないため、離脱率が多い可能性
5. 「クリプト系」特化のブログサービスとして、「spotlight(https://spotlight.soy)」が存在している
6. 「ミュート(ブロック)機能」が悪用される(された)可能性があり、有力な執筆者のテンションが下がってしまった可能性
7. グループでALISに参入し、グループ内の人の駄記事にいいねをしあって多量のトークンを獲得するケースがあり、機能改善をしたほうがいい
8. 株式会社ALISの運営方針として、現在は、こすもすさんより、「ALISの開発はto B向けにシフトし、ALISソーシャルメディアへの注力度は少なくなったため、ユーザー数は漸減している」「ALIS開発運営さんはto B事業が軌道に乗れば再度このソーシャルメディアに力を入れるとのこと」や、HACHIMAN.Z(ハチマンゼット)さんのコメント、「運営曰く、ブログサービスよりも、取引所上場よりも、それには、まず、利益をだせる継続可能な会社にする事!が前提らしい」
ということが分かってきました。
以上を整理すると、
まず、「1」については、★株式会社ALISさんに確認したほうが良さそうと思いました。もし「検索経由」が絞り込まれている場合でも、なんらかの意図があってのことかと思います。
「2」については、瞬間的なスパイクということもあり、仮に不正ユーザーの増加ということでなくても、その後に再現していないことを考えると、再現性も乏しいと考えます(★もし明確に事象がおわかりの方がいたら教えていただけると嬉しいです)。
「3」については、深堀りしたいと思います。すごくざっくりこの時期の盛り上がりをまとめると、こんな感じだったのかなと考えます。
・コミュニティ的に「クリプト系」以外のカテゴリを追加リクエストが多かった
・株式会社ALISさんがリクエストを受け入れ、フェアにカテゴリの追加を行うためにプロモーションも兼ねた企画とした
・新設されるカテゴリのインセンティブがカテゴリごとの競争を生み出し、総選挙期間のユーザー数の増加をもたらした
・総選挙期間が終わり、当時のデータに基づき新カテゴリが増設されると、その後は総選挙期間中のようなユーザー増加数は見られなくなった
総選挙以外にも影響を及ぼした可能性はあるかとは思いますが、いったん上記の影響が多いと考えた場合に、増設されたカテゴリによって、それまでの特化型のメリットが薄れ、ジワジワと読者と執筆者の離脱に繋がっていた可能性は否定できないと思われます。関連して、「4」のように、機能的にカテゴリが広がることによる離脱の防止策が途中となって、離脱率があがってしまっている可能性が仮説として持てそうです。
「5」については、あくまで私の所感ですが、特化型メディアとしてのカニバリはありそうですが、トークンエコノミーを備えたALISとは、コミュニティ構造的に根本的には異なるのではと感じました。私はICOにも参加していませんが、これまで多少なりとも記事を投稿して貯まっているALISトークン(とてもとても少量ですw)が、コミュニティの成功によって、もし仮にトークン価値が高まるなら、インセンティブが直接コミュニティ内の自助努力に基づく構造になっていると思います。また、各記事のコメント数・いいね数からはそれほど差が開いていないのでは(むしろALISのほうが規模もエンゲージの高さのほうが上回っている?)と、率直に思いました。
「6」や「7」は、仮に今後も盛り上がってきたら、必ず狙われてしまうボトルネックになりそうですね。離脱率を下げないための防止策として必要な機能と思いますし、すでにイシューとしては積んであることと思うので、次に考えるべきは、こうした開発イシューをどう動かすのか、ということでしょう。
そして、最後に「8」ですが、まず、前提として、おそらくは株式会社ALISさんとしては、当時、それは苦渋の決断だったはずで、それでもブログサービス(alis.to)をこうして維持されているのは、将来の可能性を残してのことだと思います。もし可能性がないと見なされているなら、サーバー代や運用維持費を考えると、早々にサービスを停止してもおかしくないからです。色々条件が整えば、再度リソースを掛けてくれるとして、「再度このソーシャルメディアに力を入れる」条件は、具体的に、どういう状態になったらということが、定期的にステータスがアップデートされるとコミュニティも安心して支えることができるのかなと思いました。
以上を踏まえて、現状制約が多そうな状況ではありますが、もしコミュニティのひとりとして提案できるとしたら、
★パブリックにコミュニティと株式会社ALISさんとコミュニケーションを取っていくことを検討いただいてもいいのかなと思いました。
※Discordも少し見てみたのですが、ALIS(alis.to)の盛り上がりも考えると、もしかしたらこのブログサービス上で行っていくほうがいいのでは、と思いました
※もしいまはコミュニケーションも絞られているならいまはコミュニティ内だけでも議論を続けるなど
★開発について、すでに議論があったと思うのですが、「IssueHunt」などを通じてコミュニティリソースへ開発イシューを振るという方式などを検討いただいてもいいのかなと思いました。
★機能の開発方針の意思決定をよりオープンにしていくのか、絞り込んでいくのかの大きな方向性が気になりました。
例えば、私の仮説としては、一度「カテゴリの絞り込み※」を行うことで、読者の離脱率を下げて、有力な執筆者の獲得に繋がり、それがブログサービスの成功の一歩目になるのでは、と思ったりしますが、一般用に公開されているデータがざっくりしたものになるので、もし施策が実施されても、コミュニティ側で正確な検証や計測も難しいと考えてしまいます。そうなると、やはり株式会社ALISさんが主体となるのかなと思います。動ける状態になるまでは、コミュニティは祈りながら待つということになると思います。過去にカテゴリ増設がコミュニティの要請に応じたものである経緯などを勘案すると、この判断はすごく難しそうですね。
※カテゴリの絞り込みをすることで、一度大きく数値が落ちてしまうかもしれませんが、ひとつのカテゴリだけでオーガニック成長する状態をつくらないと、流行っていないラーメン店のまま、チェーン店展開するようなもので、力が弱い状態で他のカテゴリでの成長も難しいのかなと考えます
以上になります、拙いまとめで恐縮ですが、ALIS盛り上げのひとつになればという思いもありますので、どうぞよろしくお願いいたします。