以前の記事でスイスのバーゼル近郊でのサイクリングコースを紹介した。この記事では、電車路線検索、サイクリングコースの選び方、サイクリングコース地図の準備方法等を書く。2015年時点の内容なので、手法詳細は適宜修正の必要がある。
スイスはチューリッヒ(Zurich), ベルン(Bern)等の観光客がよく行く都市は観光情報・サービスが充実しているけど、バーゼル(Basel)は仕事で来る人が多いためだろうか、あまり(日本人向けの)観光情報が見つからなかった。バーゼルには多数の美術館・博物館があるので、これらを回るのもいいかもしれない。
=====================================================*スイス電車路線検索・予約
バーゼルSBB駅はチューリッヒ国際空港から直通電車1本・1時間20~30分ぐらいでいける。乗り換えがある電車もあるが、できれば、旅行者には直通のほうが良いでしょう。スイスの電車の検索にはSBBの電車路線検索が便利。
SBB Online Timetable:
チューリッヒ国際空港からBasel SBB駅の検索画面例。ここで事前に切符を買うこともできる。事前に買った切符はプリンタで印刷かスマホでPDF表示するなどして持っていく(2Dバーコード付)。
ヨーロッパ全体の電車路線検索。こちらで電車検索・予約もいいかも。日本語ページ有り。
=====================================================*サイクリングコースの選定。
SwitzerlandMobility には、スイス国内のハイキング、サイクリング、マウンテンバイク、スケート、カヌー等の案内があり検索できる。ここで推奨されているサイクリングコースから自分の趣味、レベルにあったものを選ぶ。(一部日本語ページもあったが正常に動作しなかった)
同ページ下部にある"Cycling in Switzerland"のリンクをクリック > Cycling in "Basel" でサイクリングコースを検索する。
Baselbiet Tour:Basel–Liestal–Rheinfelden–Basel:今回の自転車旅行のサイクリングコース。(ここで紹介するBaselbiet TourはSwitzerlandMobilityのウェブページからはなくなっていた。2019年3月29日時点)Factsの所でコース距離、難易度、高低差などをチェック。コース上の風景写真や駅・電車の検索もできる。便利だー。
このコースは、バーゼルの街中から、郊外、田舎、ライン川までみられるコースでよかった。ゆっくりいけばそれほどしんどくもないコースだし、お勧め。途中で疲れたら電車で帰るオプションも考えておこう。スイスでは追加料金払えば自転車ごと電車に乗れます。特に自転車にカバーとかもいらないので手軽に乗っている人をよく見かけた。自転車専用車両もある。
左上の地図のしたの"Enlarge Map"をクリックすると、サイクリングコースの大きな地図がでてくる。
出てきた大きな地図の右下の"Bigger Map / Printing"をクリックすると、更に詳細地図へ。
この詳細地図にはがすごく便利な機能がたくさんあります。特定の領域(左下図内の四角のオレンジ部分)の地図をPDFに印刷したり、自転車修理スポット、買い物できる所(トイレもあるかも?)、観光スポット等を地図上に表示できる。スマホアプリ版もあるので、GPSを使えば自分の現在位置も出るのではないかとおもう。(僕は今回スマホのネットワークがなかったので未検証)
この地図アプリでいろんな縮尺のコース地図を印刷してサイクリングに持っていった。スマホにもPDFとして保存しておいた。かなり助かりました。おかげで別途地図を買う必要もなかったです。これらの機能が全て無料で使える。すごい、さすが観光立国。有料アカウントもあるようですが、この無料版で十分な機能があった。有料版はコースの保存とかができるようだ。
コースを選ぶ時に、気になったのはコースの景色(Google Mapで自転車コースも見れます)、高低差、電車の駅があるあるか?、トイレあるか?レストランあるか?スーパーあるか?ホテルあるか?などでした。スーパーらしきものは街中ではいくつかあったのでよいが、田舎の方ではあまりない。
困ったのがトイレの位置を正確に確認する方法がないことだ。まあ男だし田舎のほうだと草むらでするかと安易に考えていきましたが、日本と違い草丈も低く、見晴らしが良いので、周りに見えてしまいそうでしたので、外でトイレはできないです。マナーが悪いし、痴漢と間違われて逮捕されたりしないか心配だったので、水を控えめにして途中のスーパーでトイレを借りた。
こちらのスーパーは客用のトイレとかないので、店員さんにお願いして借りました。トイレを借りたので少し多めに水とか食料を買いました。特に女性の方は、事前にレストラン、スーパー等でトイレのありそうな位置を複数調べておくことをおすすめします。有料のコインをいれて利用する公衆トイレがあっても、たまにドアが壊れていて開かないことがある。海外ではいつもトイレに困るなあ。日本がトイレに恵まれすぎなのか。
一応書いておくと、治安に関してはスイスと日本は同程度の安全度です(海外旅行に世界治安危険安全ランキング一覧、イギリスのエコノミスト紙が各国や地域がどれくらい平和かを相対的に数値化したもの、2014年ぐらいの値?、日本6位、スイス5位)。コースを通して常に人気や民家が有ります。スイス政府が推奨しているサイクリングコースなので安全でした。ただ、暗くなってから道に迷わないようにすることに注意したほうがいいかな、田舎道では街灯が少ないし、夜間は寒そう。5月ぐらいだと夜21:00ぐらいまで明るいので、問題無い。
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*サイクリングコースを含むGoogle Mapのスマホへのオフライン保存
このオフライン地図はかなり重要です。これがないと道に迷って自力ではかえってこれなかったかも。電車で帰ることはできたと思うけど。サイクリングコースだけでなく、バーゼルの街の散策にも使ってました。(但し日本国内の地図は保存できないので注意)
Google Mapの地図はオフライン保存ができます。インターネットが無い環境でも、人工衛星から電波を受けやすいように、天井がなく周りに高い建物がある位置でGPSをONにして、オフライン保存された地図を開いて、5分ぐらい待つと自分の正確な現在位置がわかります。
ーーー参考ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
モバイル Google マップ ヘルプ:ダウンロードしたエリアをオフラインで見る
インターネット接続が遅い、モバイルデータ通信が高額になる、インターネットが利用できないといった状況に備えて、Google マップからスマートフォンやタブレットにエリアを保存しておいて、オフラインで使用することができます。
注: 地域によっては、オフライン マップのダウンロードを利用できないことがあります。これは契約上の制限、言語のサポート、住所の形式などの理由によるものです。
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*日本や韓国の地図はGoogle Mapのオフライン保存に対応していないようです(2015年5月時点)。
2019年3月29日時点でGoogle Mapの日本の地図はまだオフライン利用できなかった。ゼンリンとGoogle Mapの提携が終わると聞いたことがあるので、将来は日本地図もGoogle Mapでオフライン利用できるかもしれない(精度は落ちるだろうが)。
凄い!Googleマップを保存しオフラインでの使い方が便利!iPhone/iPad/iPod Touch/Androidスマホに対応
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*スイス国内用SIMカードを購入する
上記のオフライン地図を使うよりも更に良いのが、スイス国内でもインターネットが使えるようにSWISSCOMのSIMカードをSIMロックフリーのスマホに挿して、スマホを常時オンラインにすることだ。SWISSCOMの3G電波はスイス国内ならば山奥でも届くらしい。料金も10日間で3000円ぐらいなのでそれほど高くはない。次回の旅行までにはスマホのSIMロック解除しておきます。最近のスマホは最初からSIMロックフリーなのかな?
(追記)2019年時点ではAmazonジャパンでもスイス国内で使用できる海外用SIMが販売されているので、それらを利用するのが良いだろう。
(例)Threeデータ通信プリペイドSIM【イギリス含む42ヶ国対応】【1GB / 30日タイプ】
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あと時間があれば、Google Mapでサイクリングコースの映像を見ておくといいです。サイクリングコースの映像も掲載している。これを観るだけでも結構楽しいです。僕はこれを事前に見てなかったせいか、サイクリング前にみておけばもう少し道に迷わなかったかも。
さらにGoogle Mapのマイマップ機能で自分のサイクリングコースを登録しておくと、サイクリング時にナビしてくれて良いだろう(SWISSCOMのSIMカード挿してスマホがONLINEであれば)。Googleすごい。
次の記事ではスイスのバーゼルSBB駅でのレンタサイクルの借り方や準備について書く。