毎月30日は味噌の日です。三十(みそ)に因みます。Twitterでは2020年12月29日にラーメン納めがトレンドになりました。一年間の麺活を締めくくるラーメン納めに味噌ラーメンはいかがでしょう。
私の2019年のラーメン納めは埼玉県さいたま市桜区の風風ラーメン浦和道場店のパーコー味噌ラーメンでした。風風ラーメンの味噌ラーメンは、もやしやコーン、ネギが載っています。味噌パーコーラーメンは味噌ラーメンにパーコーをトッピングしたものです。豚骨パーコーラーメンは標準メニューになっていますが、味噌パーコーラーメンはオプションで注文します。味噌のスープとパーコーの相性は良いです。
2020年のラーメン納めは風風ラーメン浦和道場店のバリ黒パーコー味噌ラーメンでした。バリ黒味噌ラーメンにパーコーをトッピングしました。パーコーが十分過ぎるほど焼かれていました。
バリ黒ラーメンは風風ラーメンの特徴的なメニューです。焦がしニンニク黒マー油が加わります。黒マー油は赤マー油に比べると辛さがなくマイルドです。最初はバリ黒をバンコクと勘違いし、どこがタイ風なのかと思っていました。風風ラーメンではバリ黒豚骨ラーメンがレギュラーメニューです。バリ黒味噌ラーメンは期間限定メニューです。過去にはバリ黒祭と称してバリ黒醤油ラーメンも販売しました。
味噌ラーメンは味噌ダレのスープのラーメンです。味噌のスープに美味しさを感じます。ラーメンは日本化した中華麺ですが、日本料理の主要な調味料を使った味噌ラーメンは一層日本的です。味噌はジャパニーズ・スーパーフードです(Lily「日本発スーパーフード「味噌」を加熱しないメリットとは?」MY LOHAS 2020/01/07)。
味噌は日本料理の主要な調味料で、主に味噌汁として利用されています。味噌は大豆に塩と麹を混ぜて発酵させて作ります。発酵調味料の味噌は代謝促進効果が優れています。主なラーメンの種類は塩と醤油と味噌になりますが、全て塩が使われています。味噌を通した塩分摂取は、食塩を単独摂取した場合と比べて血圧上昇しにくいとされます。武田信玄が信州味噌、伊達政宗が仙台味噌を奨励したエピソードがあるように日本の歴史と結びついています。
以前の私は塩ラーメンが好きでしたが、最近は味噌ラーメンが好きになりました。健康志向になったのでしょうか。パンよりも、ご飯と味噌汁を好むようにもなりました。昔から味噌汁を飲んでいましたが、積極的に楽しむようになっています。味噌は温まる感じがします。
味噌ラーメンは北海道札幌市の「味の三平」が発祥です。「栄養があり美味しいものを提供したい」との思いから、身体によいと言われていた味噌を使用したとされます(川島信広「札幌味噌ラーメンならここ!押さえておくべき3店」ぐるたび2016年3月1日)。
味噌ラーメンの全国への浸透は「どさん子」とサンヨー食品の功績が大きいです。「どさん子」は北海道を身近に感じさせる店舗でした。フランチャイズラーメンチェーンの先駆です。支那そばと呼ばれていた時代にラーメンを普及させた功績もあります。因みに私のパソコンの辞書では「しな」と入力して「支那」が出てきませんでした。歴史的事実の呼称を表現したいだけですが、Political Correctnessが徹底されています。
また、サンヨー食品は1968年9月に即席麺「サッポロ一番 みそラーメン」を発売しました。サッポロ一番と言えば「みそラーメン」くらいのイメージになっています。実はサッポロ一番シリーズの第1号は1966年1月の「サッポロ一番(しょうゆ味)」です。
林田力のALIS人気記事3位は「酸辣湯麺(スーラータンメン)」です。グルメのカテゴリでは1位です。酸辣湯麺がグルメ記事で1位になった要因は幾つか考えられます。
根本的な要因として酸辣湯麺自体の魅力が大きいです。ありふれたものではないが、マニアックでもなく、適度に新鮮味があります。
記事の内容としては、酸辣湯麺が比較的最近になって中華料理から取り入れたものであることに着目しました。ラーメンは日本で独自の進化を遂げた日本の食文化ですが、それでも中華料理を取り入れることで新たな発展があります。インターネット上では根拠薄弱な日本礼賛の言説が出回っているが、その逆の価値があります。
付随的な要因として7月11日のラーメンの日に投稿したというタイムリーさがあります。林田力のALIS人気記事2位は「東京都知事選挙の投票依頼電話」です。これも都知事選直前に投稿したものです。そこで味噌の日に味噌ラーメンの記事を書いてみました。
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何者かのラーメン