不愉快なものにマンション投資の迷惑勧誘電話があります(林田力「マンション投資の迷惑勧誘電話と年金2000万円不足」ALIS 2019年7月30日)。迷惑勧誘電話がかかってくると、賞味期限切れの牛乳を飲んだら腐っていたような不快感が反射的に込み上げてきます。悪意の渦がグルグルと追いかけっこしながら膨らんでいきます。
マンション投資の迷惑勧誘電話は新型コロナウイルス感染症(COVID-19; coronavirus disease 2019)の流行以前から不快なものでした。テレワークが普及したWithコロナのNew Normal時代は不快感が一層増大します。
迷惑勧誘電話は仕事の妨害になります。テレワークで生産性の向上を感じる人は多いです。それは余計なインターラプトがなくなったためです。それは迷惑勧誘電話が台無しにします。これは集中していない人間は理解できないことでしょう。集中している人ほど怒りが大きくなります。
迷惑勧誘電話がかかってくると、茹でたスパゲティで編み物をするようなものです。何かが出来上がりそうと思った瞬間に手の中でほどけてしまいます。あまり煮詰めずに他のことをすると良いアイデアが出ると言われることがあります。しかし、マンション投資の迷惑勧誘電話がプラスになることは決してありません。むしろ、迷惑勧誘電話に触発されて出たアイデアは頭ごなしに下らないと決めつけて没にすることが正当です。
New Normal時代に迷惑勧誘電話に感じる不快感は、電話の後ろでも迷惑営業電話をかけていることが聞こえていることです。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が蔓延していても密集・密閉・密接の三密職場なのでしょう。東京都中野区中野の中野セントラルパークサウスのコールセンターでは10名の新型コロナウイルス感染者が確認されました(林田力「中野セントラルパークサウスCOVID-19感染が正式発表」ALIS 2020年4月2日)。
迷惑勧誘電話は感染拡大防止にも反しているように感じます。New Normal時代のDXに逆行する旧態依然ぶりが際立ちます。新しい生活様式によって消滅を望むものです。
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◆林田力の著書◆
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