こんにちはhikarumです。
海外ミステリー、海外SF、サイエンス系、人文系の本を基本読みます。
本紹介です。
今回は、海外ファンタジーです。
2017年ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞の3大SF賞総なめにした作品です。
http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488567026
設定としては
(でも、携帯は持ってなさそう…)
(今風にいうなら、異世界転生)
から帰って来てしまった少女達、少年達
(基本、親から大事にされてなくて別の世界への扉を発見し易い、とかで、少女が多い…女児より男児の方が大切にされるとか、少し設定は古い気がするけど、女の子の方が夢見がちということでしょうか)
元(普通)の生活に馴染めず、
両親に全寮制の寄宿学校に送られた彼女達
と…少し変わった学園モノと思いましたが。
こういうめちゃくちゃな小説が大好きな私にとっては
面白かったです❗️
彼女らのほとんどは
元の世界(不思議の国=異世界)に戻りたいけど、扉が現れないから
戻れない(何かしらの理由で、こちらの世界に戻るざる得なくなってしまった)
戻りたいけど、戻れない
戻れないのはわかっているけど、希望は捨てたくない
でも、戻れないなら、この世界に折り合いをつけないといけないけど…
そんな中で、学園で、事件が…
そして、主人公は、こちらの世界と異世界どちらを選ぶのか?
色々な
不思議の国的異世界
というのは
何かしらの
メタファーなのでしょう。
昔は、
「扉の向こう」
(不思議の国的異世界)
のような
自分の居心地の良い世界に逃げ込む
というのは、難易度高かったとは思いますが、
テクノロジーが進化した今は、
生活は出来る
という、最低条件と、健康、家族問題など
そういうことなければ、
「扉の向こう」
に行きっぱなしになれるわけではあります。
…ただ、労働や家族のこともあるから、たいていの人はある程度折り合いをつける必要はある。
あと、メンタルヘルス的にも、
定期的あるいは、一時的には
そういう世界(趣味など)に逃げることも大事ですよね。
…などなど、人によって色々解釈が変わりそうで、面白いですね。ここ数年では、意外性がありかなり面白い部類です。
ただ好みは分かれそうです。
三部作らしいので、他の作品も今年中に読めたら良いですね。