こんにちは
hikarum
です。
海外ミステリー、海外SF、サイエンス系、人文系の本を基本読みます。
本の紹介 経済教養本です。 2021年秋頃読みました。
元々、youtubeで
ひろゆき氏(ほぼみないですが)
の紹介をみた
岡田斗司夫氏(オタキング、よくみます)
の紹介動画みたのがきっかけです。
ページ数多いです。
おもしろいのは当然ですが、物凄く勉強になります。
コンテナとは、たまに列車が運んでる、金属でデカい箱のことです。
コンテナというでかい箱に、商品を入れっぱなしで物流を行います。(コンテナ以前は港などで、積荷の積み替えなど必要でした)
生産者→鉄道(トラック)→船→鉄道(トラック)→消費者
…徹底に、積み替えなどの時間や手間を省いた
画期的な発明です。
(コンテナ載せた鉄道)
(コンテナ船)
自分が子供の時の80・90年代には海外のものは高かったですが、
今はコンテナの影響もあり、商品価格内で、物流コストが人件費・原材料費価格に対して比重がとても安くなりました。
そのため、国内製品より海外製品の方が安くなるということが多々あります。加えて、人件費が安い国に工場が移転するのが、当たり前になりました。
このように、コンテナが私たちの生活を支えています(もしくは、破壊しています…)。
その前に読んだ
「サピエンス全史」
がエビデンスより、足りないところは作者の想像力で埋めているのに対して、
コンテナ物語は限界までエビデンスに従ってる感じがします。
経済
物流
法律
労働環境
労組対立
エネルギー
など、色々な問題を含んでおり、
中学校の公民の授業にして欲しいぐらいです。
以下ざっくりと内容です。
コンテナの大きさ(規格化)決めるのに、
揉める
効率化が進み仕事がなくなるので、労働者と経営者が、
揉める
足の速いコンテナ船使うと、エネルギー効率悪くなり、
揉める
港が浅くて大型タンカー誘致出来ず、
揉める
港湾都市の隆盛があり、
揉める
etc…
揉める
とまぁ、幾多の闘争を乗り越えて今の私たちの生活があるんですね。
気になったらググってみて下さい。
面白いのは間違いないです。
■ビル・ゲイツの推薦の言葉
「二〇世紀後半、あるイノベーションが誕生し、全世界でビジネスのやり方を変えた。ソフトウェア産業の話ではない。それが起きたのは、海運業だ。おそらく大方の人があまり考えたことのないようなそのイノベーションは、あの輸送用のコンテナである。コンテナは、この夏私が読んだ最高におもしろい本『コンテナ物語』の主役を務めている。コンテナが世界を変えていく物語はじつに魅力的で、それだけでもこの本を読む十分な理由になる。そのうえこの本は、それと気づかないうちに、事業経営やイノベーションの役割についての固定観念に活を入れてくれるのである。」
世界経済とグローバル貿易を飛躍させた「箱」の物語として、国際物流の生きた教科書として2005年の刊行(日本語版は2007年)以来、版を重ねてきたロングセラー、レビンソン『コンテナ物語』の最新情報を加えた改訂版。前回から10年以上を経て、コンテナ船の巨大化が進み、世界の港湾も巨大化・自動化が進んできた。米中貿易戦争の激化もあり、コンテナの将来は予断を許さない。解説・森川健(野村総研)
(日経BP)