なかなか進まないどうぶつの森2:ミナミかキタか

一般社団法人ヒマラボ代表理事のモリタヤスノブです。

何かあるたびに論文を読みながらどうぶつの森をプレイする「なかなか進まないどうぶつの森」シリーズ。第2回です。

前回は無人島にいく前の準備として、無人島キャンプに関する論文を読みながら心の準備をしました。

そして、ようやくプレイ開始したらこれですよ。

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こんな大きな選択簡単にできますかいなと。第2回は北半球にするか南半球にするかです。

<北半球と南半球>

それでは北半球、南半球のキーワードで論文を検索。CiniiやGoogle Scholarで調べてみましょう。

どん!

産業革命前の大気中二酸化炭素の緯度分布
(松枝 秀和(2013)、日本地球化学会年会要旨集 60(0)、50)

どどん!

北半球大気の二酸化炭素濃度はなぜ高いのか?(Why Is Atmospheric Carbon Dioxde Concentration Higher in the Northern Hemisphere?)
(冨塚 明(2013)環境科学会誌 = Environmental science 26(4)、374-387)

なんだか大気中のCO2に関するものを見つけたぞ。読んでみよう。

<研究内容をかいつまんでみると>

どちらも面白いです。まず松枝(2013)によれば、北半球は南半球よりも二酸化炭素濃度が高い!そしてそれは人類活動による影響。何もしない場合は南半球のほうが二酸化炭素濃度が高い。

松枝(2013)
・現在の大気中 CO2 の分布は、年平均の分布としては、北半球が南半球に比べて濃度が高い
・この南北分布の形成には北半球中高緯度の人類活動による化石燃料燃焼によるCO2放出が大きく寄与している(産業革命以後の人為源CO2 放出量の急激な増加も関係)
・人類活動がない場合、南半球が北半球に比べて濃度が高く、現在と逆。
・熱帯で相対的に濃度上昇するピークが形成されている
・地上観測に比べて上空の観測期間は短く、緯度勾配の変化も小さいがうまく変化を捉えれれた。

そして冨塚(2013)によれば、やっぱり化石燃料の消費から北半球のほうが二酸化炭素濃度が高く、森林伐採などの影響は大気濃度差に影響与えるほどではない!

冨塚(2013)
・現在の南北の濃度差は主に北半球に強く偏在(約95%)している化石燃料からの二酸化炭素発生量によるものである。
・森林伐採などによる二酸化炭素放出量,海洋や森林への二酸化炭素取り込み量の南北での差は現在の大気濃度差に影響を与えるほど大きなものではなかった。
・海洋と森林への小さな取り込みの差もお互い相殺しているものと思われる。

木を切り倒す可能性はどうぶつの森でもありうるけど、そこはCO2濃度への影響はあんまり気にしなくていいのか(元々気にしてなかった)。

<さあどうするんだ>

これはあくまで地球の話。このどうぶつたちが住む星ではどうなのか。おおよその環境が近いとした時に、自然状態なら南半球のほうが二酸化炭素濃度は高い。

どうぶつの森なんて自然状態バキバキのタイトルだし、これは環境考えても北半球か・・・その刹那、ふとよぎるこの2人の言葉。

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はっ!

こいつら最初から無人島に渡ろうとしてたんじゃないのか・・・。

移住パッケージそのものがビジネスになるということは、そこにニーズがある。今いる場所から離れたい欲求が生まれている。陸地はきっとどうぶつ達による開発が進み、もはや手が付けられない環境破壊をしてしまっているのではないだろうか。これはもう地球で起きている二酸化炭素濃度の違い以上の何かが起きている可能性がある。

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(どことなく目の焦点が合っていなかったのは、このせいだったのかもしれない)

ニコニコしやがってたぬき開発め。北半球を最初にオススメしたのは、もしかして・・・。北半球に着くや否や飛行機から強制的に降ろされ、地下労働50年だったかもしれない。次の南半球に向かう客を求めて、たぬきは受付に戻るだけ・・・危ないところだった・・・。
 

<南半球へ>

南半球だ!

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当然だ!(小さい声で「しょうかー?」なんて確認をいれているあたり、やはり2人とも一緒に来る気満々だ)

そもそも慣れた環境に行くなんてのも、探究的な姿勢に反する。

ったくもう序盤から悩ませやがって。

さあ、島に連れて行け!

と思ったら次はこれだ・・・・

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いくつかの島の地図・・・だと・・・

さて、どう対応しましょうか。

それはまた次の論文を読んで考えることに。

ではでは、今日もリサーチカルチャーを醸しましょう。

 

zzzzzz自己紹介zzzzzz
一般社団法人ヒマラボの代表理事です(Twitter:domino613)。福岡大学で教員もしています。ヒマラボというのは「ヒマな時間に研究しよう」から来ていまして、いわゆる研究者だけではなく、市民みんなで研究的な活動を楽しむ「リサーチカルチャーの醸成」を目指した法人です(HP: https://himalab.jp/ )。普段は、社会人や学生が自分の好奇心に沿ってテーマを設定してリサーチ活動を行う場を作ったり、その支援をしたりしています。設立背景などは↓です。よろしくお願いしますー!
https://note.com/himalab/n/nc20c5aba2089)。
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2020/03/27 32.39 ALIS 0.10 ALIS
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一般社団法人ヒマラボ代表理事です。福岡大学で准教授もしています。リサーチカルチャーの醸成にトライしております。研究的要素チラチラいれた記事書いてみます。 HP: https://himalab.jp/
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