仲良くね。
「仲良くすることは良い事」
どの人もそのように教育されているのではないでしょうか?
親からもそのように教わり、幼稚園や保育園でもそのように教わったと思います。
砂場で自分が遊んでいるおもちゃを、貸して欲しそうに見ている子がいたら、貸してあげなければいけないとか...
でもこうした価値観の押し付けが
人間の思考を歪めているのではないか?
最近の子どもを見ていると
押し付けられた価値感にがんじがらめになって、どうして良いか分からなくなっているように感じます。
「仲良しは良い事」
本当でしょうか?
好きなら好き
嫌いなら嫌い
そうハッキリ言っては
ダメなのでしょうか?
仲良し作りを一生懸命進めれば進めるほど、
仲間に慣れなかった子供が孤立していきます。
メル友が進化し
携帯電話のアプリ「LINE」を使って
簡単にグループができる時代になりました。
今はスマホやタブレットを使えばだれでも簡単にグループでのコミュニケーションをとれる時代になっています。
そんなに仲良くなくてもグループにいなければいけない。
グループには入れないと安心できない。
グループから外された日にはもう明日からどうして良いか分からなくなる。
残念ながらLINE仲間には入れなければクラスで孤立してしまうのが現代なのです。
このアプリケーションがあるおかげで
日本中のどのくらいの子どもが神経をすり減らしているのでしょうか?
一方で幼さが故に、
「ちょっとからかっているつもり」
「ちょっと自分の優位性を示したかっただけ」
そんな軽い理由で簡単にグループ外しなどができるのも
このアプリの特徴です。
グループ外しをした子供に罪の意識はありませんが、
グループから外された子供はそうではありません。
大人にとって便利なツールも、
幼い彼らが使うことで鋭い刃物と化すのです。
そうした環境からどうやって子供を守ってゆけば良いのか?
今深刻なテーマだと思います。