ここ半年暗号資産のことを調べまくって、うさんくさい企業や人がいっぱいいるとわかったので話題にするのも嫌になっているのですが、ちょっとこの話は触れておこうと思います。
といいますか、ALiSの最近の記事をざっとみても、FTXの件について触れているものが全くないのが不思議。あげく今回の下落は一過性なので今が買い!だとか、ALiSが上がるかも!とか呑気な記事しかないので、描きたくないんですが雑に書き留めておきます。
数兆円の負債とさらっと書いていますが、歴史に残るエンロンとワールドコムの負債総額が約4兆円と少しでした。負債最高額での倒産はあのリーマンブラザースの64兆円という数字がありますが、暗号資産交換所という極めて新しく、社員数も少ない業態での負債総額としてはとんでもない数字だと思います。
株価は現時点で紙くず状態。
さらに驚くべきことに、FTXのホットウォレットがこのタイミングでハッキングにあい、現有資産を抜かれてしまったらしいのです。
顧客から預かった暗号資産の運用に失敗して損益を回収できない状況になり、競合他社のバイナンスが助けるといいながら翌日にはディーデリジェンスしたらやっぱ無理と言われ株価が紙くずとなり、チャプター11申請したらハッキングにあって大切な残りの資産を抜かれてしまうという、ふんだりけったりな有様です。
FTX USに資産を預けていた方は、残念ながら全く回収できないと思います。
FTX JPに預けていた方は、関東財務局からの業務停止命令が先日おりていますので、国内資産は海外に流出していないはずです。法律上国内は別の箱に収めているはずです。FTX JPもいろいろとシステムトラブルがありながらも払い出しは続けているようです。
そして今後暗号資産市場に起こると考えられることですが、
まずFTXに投資していた企業、FTXが投資していた企業に影響が及びます。
今回のハッキングの一件で暗号資産取引所全体の管理体制に疑問符がつきました。
というか暗号資産の信用力が地に落ちました。
全ての暗号資産の価値が下落してゆくでしょう。
まともな投資家であれば、他のものにシフトすると思われます。
暗号資産ビジネスもNGワードに近い避けられ方をするかもしれない。
風評が収まり、暗号資産に対する規制や法整備ががっちりできて、コンプライアンスなども整うまで数年はかかると思いますし、それまでは冬の時代になりそうな気もします。
ということを踏まえて、投資は堅実にやってゆきましょうね。