2022年9月15日(でしたっけか)のEthereumのThe Mergeの後、マイニングの状況は大きく変わりました。各所でマイナーの方々が「マイニングオワコン」だとか「マイナー絶滅」ですとか発言されていますが、各自のおかれている状況を叫んでいる方々ばかりでマイニングをやってない人には状況が全然わからないと思いますので、ここに8月から人柱的にマイニングを開始した私の状況を記してゆこうと思います。
The Merge前
2022年8月にふと「寝てても儲かる体制にしたい」と思いマイニングしようと思い立ちます。9月にThe Mergeを控えているにもかかわらず、機材購入開始。以下が機材の概要と価格です。
マザーボード、メモリ、CPU、電源:ASROCK BTC+なんとか(型番失念)と8GBメモリとCeleron CPUと玄人志向の電源。計15,000円(中古)
SSD 256GB:3,000円(アマゾン)
Windows10:持ってました
GPU:Nvidia GTX1660Super x 4 計80,000円(中古)Nvidia RTX3060無印LHR 30,000円(中古)
この他にケーブル類を買い足して総額150,000円です。まずは試作機としてほとんど中古で、エントリーレベルのGPUで組んだ格安マイニングリグです。2022年春のBTC暴落前まではGPUにプレミア価格がついてしまっていたそうですが、BTC暴落とともにGPUの価格も下がり、相応かなと思われる価格で購入できました。
OSはWindows10で、Nicehashのマイニングソフトを用いてNicehashでプールマイニングする形をとりました。
ハッシュレートはおおよそ150MH/s。このハッシュレートでThe Merge前夜まではETHのマイニングで毎日約500円の採掘ができました。300W弱の電力消費でしたので、収益は毎日約300円と少々という状況でした。
The Merge後
The Merge後はこのような経過となりました。
マイニング全体の75%を占めていたETHでのマイニングが終了とともに、ETC以外のPOWが可能な残り25%の暗号通貨にマイナーが殺到したため、各暗号通貨のハッシュレートと難易度が数倍にはねあがる。こんな感じに。
すなわち全然採掘できなくなった。そもそも最も収益性の高い暗号通貨だったのがETHなのでその時点で収益が一気に下がるのに加えての難易度上昇。
Nicehash上で他の暗号通貨に切り替えてマイニングを実施するも、一番収益の高かったETCで日に50円程度。電気代を引くと赤字となりました。
ちなみに本日時点でのNicehashでマイニングした場合のGPUの収益性はこのようになります。仮置きで電力は30円KW/hとしています。
これは純利益順にGPUを並べています。最も電力効率がよいGPUを用いても、Nicehashのプールマイニングでは赤字となってしまいます。なお他のプールを用いてもプールマイニングでは私の調べた限りでは同じく全てが赤字でした。
つまり、GPUでのプールマイニングはどの通貨を選んでも赤字で、運用中の赤字を承知でソロマイニングを行なってブロックを当てる作戦しかないというのが、私が調べた限りの現状です。
先ほど個人マイナーの方々がおっしゃっていたことは正解なのです...
ですが、今まで日本国内で多くの個人マイナーの方々が行っていた、GPUを使ってプールマイニングで毎日収益を得るというマイニングは終了したかも知れませんが、他の策は何かまだ残っているはずです。
というわけでもう少し可能性を探してねばってみようと思います。
次回に続く...