ピアノ経験なしの19歳からジャズピアノを始めて17年目になりました。こんな僕にジャズのみならずポップスなど仕事の依頼をしていただけることに感謝の日々。
そんな僕にでもたまに「どうやって仕事を取っているんですか?」と聞かれます。
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そういえば、現状を見渡して「仕事が上手くいっている人」と「上手くいっていない人」がいるとして、上手く言ってる人の共通点はなんなのか、ふと思いました。
要素はもちろんいくつかあるのですが、一番大事なのはこれにつきます。
「やりたい仕事を持っている人に"同じ立場で"知り合う事。」
以前に舞台の仕事をした時に、現場の出演者の人と打ち上げの時に演劇の話になり、こんなことをいっていました。
「小劇場で活動を頑張ると中劇場に出れる。だけど中劇場で活動を頑張っても大劇場にはいかない。大劇場の仕事は大劇場の人たちで回る。」
この話を聞いて音楽も同じだなぁと思いました。もちろんそうじゃない人もいます。これが全てとは言いません。ただ、たった一つ重要なことをいうとこれかなと。
どんなに自分の知り合いを増やしてもそれが「自分のやりたい仕事」の知り合いでない場合はいつまでたってもやりたい仕事はきません。
逆に、知り合ったとしても同じ立場で知り合わないと仕事仲間として依頼されるカードには入れません。
同じ立場というのは、ピアニストにピアニストとして知り合う、という意味もありますし、ディレクターさんにその人と同じ現場の仕事をこなせる立場として知り合う、という意味もあります。
初めて知り合った人が「自動車の整備士です」と言われれば、その人にピアノ演奏の依頼をすることはありません。
あなたがピアニストを探す時に「ピアニスト」として知り合った人と「自動車の整備士」として知り合った人。どちらに演奏を依頼するでしょうか。
逆の場合もそうです。車が壊れてしまいました。ピアニストに車の整備を依頼するでしょうか。
日々ピアニストを探している人にすると、よっぽどのことがない限り、ピアニストとして知り合わない人にファーストコールがかかることはないでしょう。
もちろんこんな世の中ですから会社員でピアニストもいると思いますし、車の整備が得意なピアニストもいるでしょう。
それでも「ピアニストです」と言った方がファーストコールの確率は上がります。それはその人の印象が大きく変わるからです。
ピアノの仕事の現場をこなしている、現場で演奏も演奏以外もプロとしての振る舞いや対応ができる、この人に任せて安心だ、思われるからです。
僕の体感ですが、アルバイトを掛け持ちしていた頃の「バイトをしながらですけど、ピアノの仕事をしたいなと思ってピアノ仕事をちょこちょこしてます…」みたいな言い方をしてた頃より、「はい、ピアニストです」と言った方が仕事の調子は良くなった印象があります。
それはこういった理由かなと思いました。依頼されるときはそんな少しの印象が大事になります。
なので、音楽大学を卒業してピアニストとしてキャリアを踏み出す人、あるいは会社員だけどピアノを弾く人はまず第一に「ピアニストです!」と言う、あるいはピアニストの名刺を持ったり、SNSの肩書きをピアニストにしたりすると、他の人より依頼の確率がアップすると思います。
やりたい仕事がある場合は「やりたい仕事を持っている人に"同じ立場で"知り合う事。」を考えると良いと思います*ˊᵕˋ)੭
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需要があれば、「なぜ大劇場の仕事は大劇場で回るか」なども書こうかなと思います。
簡単なロジックで説明できます。これは一部で仕事を回しあってるわけでも全然なく、至極当然のことになるんです。なので同じ立場で知り合う重要性が出るんですが、需要あれば書きます…コメントついたら書こうかな…
ドキドキ…
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