縄文杉へ向かう途中、とても強い雨のため危険を感じ、
回れ右をしていざ戻ろうとするとどうでしょう。
人がやってくるではありませんか。
しっかりと登山の装備をした人が近くにいると安心感があります。
私はもういちど回れ右をして、
こっそりとこの方の背中を追うことにしました。
しかし、この方の歩くペースが速いこと速いこと。
足元が悪い中、無理して付いていくのも危険です。
私は再び足を止め、引き返すことにしました。
するとまたしても人がやってくるではありませんか。
今度はご夫婦です。
私が「付いて行ってもいいですか」と声をかけると、
ご夫婦は快く「いいですよ」という返事をくださりました。
話を聞くと登山が趣味だそうで、日本各地の色々な山に行っているとのこと。
これは心強いです。私はこのご夫婦とともに縄文杉を目指すことになりました。
会社という組織の外では、多くの人が若者に優しくしてくれます。
旅先でも食べ物をくれたり、家に呼んでいただいたり。
そうした優しさに対して、私は出来るだけ遠慮しないようにしています。
「いやいや、すいません」と言われるよりも、
笑顔で「ありがとうございます!」と言われるほうが、
きっといろんな人が「嬉しい」と感じるはずです。
~続く(508文字)~
旅と移住のブログ