標準ライブラリとは、pythonに標準で用意されているモジュールのことです。
【この記事はこんな方に向けて書いています】
・pythonの標準ライブラリの使い方を勉強したい
・標準ライブラリmathで数学関連の処理をしたい
【目次】
・モジュールの読み込み
・math
・math.floor()
・math.ceil()
・math.trunc()
・math.sqrt()
・math.pow()
・ネイピア数e
・math.exp()
モジュールは、コードが書かれたファイルのことで、別のファイルに書いた関数を読み込んで使いたい場合は
import モジュール名
と記述して読み込むことで、別のファイルに書いた関数を使えるようになります。
モジュールについては、こちらの記事で簡単に解説していますのでよければご覧下さい。
ここでは数学に関連する様々な処理ができるモジュールについて簡単に解説します。
mathは英語で数学という意味です。
mathモジュールには、その名の通り数学関連の処理ができる関数が存在します。
まずはmathモジュールを読み込みます。
import math
と記述することで、読み込むことができます。
floorは英語で床という意味です。
mathモジュールのfloor関数は、指定した小数から小数点以下を切り下げた整数を取得します。
floor関数でマイナスの小数を指定すると、小数点以下を切り下げた整数を取得するため、整数は小さくなります。
ceilは英語で天井という意味です。
mathモジュールのceil関数は、指定した小数から小数点以下を切り上げた整数を取得します。
ceil関数でマイナスの小数を指定すると、小数点以下を切り上げた整数を取得するため、整数は大きくなります。
truncateが英語で切り捨てるという意味です。
mathモジュールのtrunc関数は、指定した小数から小数点以下を切り捨てた整数を取得します。
trunc関数でマイナスの小数を指定すると、小数点以下を切り捨てた整数を取得します。
マイナスの小数を指定する場合、floor関数とtrunc関数の違いに注意が必要です。
square rootが英語で平方根という意味です。
mathモジュールのsqrt関数は、指定した値の平方根を取得します。
mathモジュールを使って円周率を取得したい場合は
math.pi
と記述します。
powerは英語で力という意味ですが、数学の乗という意味もあります。
mathモジュールのpow関数は、指定した値のべき乗を取得します。
「aの3乗」のような値のことを「aのべき乗」と言います。
例えばこのように記述すると、「2の5乗」を取得するので32を取得しました。
mathモジュールを使ってネイピア数の近似値を取得したい場合は
math.e
と記述します。
円周率πは3.14...であるように、ネイピア数eは2.71...になり無限に続きます。
ネイピア数について簡単に解説します。
年利100%の投資商品があると仮定します。
この商品に100万円投資した場合、単純計算では半年後に150万円になり、1年後には200万円になります。
では半年後に150万円になった時点で一度やめて、同じ商品に再投資したらどうなるでしょうか?
半年で1.5倍になったので、150万円で再投資した場合、再投資から半年後には225万円になります。
1年という期間はそのままで、一度やめて再投資するだけでパフォーマンスが上がりました。
では一度ではなく途中で何度もやめて、何度も再投資すればするほどパフォーマンスが上がるのでしょうか?
これはそうはならず、ある一定のところまで上がると、それ以上はほとんど上がりません。
この上限に限りなく近い値がネイピア数で、自然対数の底とも言います。
mathモジュールのexp関数は、ネイピア数eのべき乗を取得します。
ネイピア数eは2.71...なので、eの3乗は「2.71...*2.71...*2.71...」になります。
このように引数に3を指定すると、eの3乗を取得します。
まとめ
・mathモジュールには、その名の通り数学関連の処理ができる関数が存在する
・マイナスの小数を指定する場合、floor関数とtrunc関数の違いに注意が必要
・円周率πは3.14...であるように、ネイピア数eは2.71...になり無限に続く
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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