京都を訪れたなら名刀「小狐丸」伝説のある花山稲荷神社にご挨拶しなければと、
お詣りさせて頂きました。
京都市山科区にある花山稲荷神社がこちらです。
規模は大きくありませんが、「神域」と呼びたくなる澄んだ空気に包まれています。
さすが創建が903年という歴史を感じますね。
お賽銭箱に施された神紋が素敵なんですよ。
刀工であった三条小鍛冶六郎宗近が一条天皇の勅命によって刀を鍛えることになり、花山稲荷神社に祈願しますが、宗近には相方がいませんでした。
そこへ三人の童子が現れて相槌を打ち、宗近を助けて名刀が仕上がりました。
いつしか童子は消え、これは花山稲荷の御加護と、仕上がった名刀に「小狐丸」と
名付けたという伝説が残っています。
ちなみに「相槌を打つ」という言葉は、刀鍛冶が槌を打つ合間に弟子が槌を打つことから、相手の問いに答える・話を合わせるという意味で使われるようになりました。
さて、参拝を終えて御朱印を頂こうと社務所に伺いましたが、朝9時過ぎだったためか宮司さんも準備が整っていなかったようです。
おそらく大急ぎで墨をすって書いて頂いたのでしょう。頂いた御朱印がこちらです。
墨が薄く、字のバランスも少々いびつに見えなくもないですが、神社の観光地化が
進み、御朱印もテンプレになってしまっているものが見受けられる昨今、また筆ペンではなく、私のために墨をすってお書き頂いた御朱印です。
この味わい深い御朱印も、今回の京都旅行に華を添えて頂きました。