こちらは先日、地元のマーケットで購入した、野菜・フルーツです。
左上のぶどうですが、元々は下の写真のように、パックに入って売られていました。
実は、このパック入りのぶどうを購入した後、その場でタッパーに入れ替えているのです。
と言いますのも、私は自転車でお買い物に行っているので、このパックだと帰る途中に振動で他の野菜などとぶつかって、潰れてしまうことがあるからです。
この問題をどう解決すれば良いか悩んでいたときに、タッパーを持参して詰め替えている人を目の当たりにし、参考にさせていただきました。(生活の知恵ですね!)
さて、オランダではタッパーはどこで売っているのか、普段あまり気にしていなかった物なので、すぐには思いつきませんでした。
ということで、色々なお店を回って探しました。
「ACTION」や「ZEEMAN」などの日用品や生活雑貨のお店なら、リーズナブル且つ種類も豊富にあるだろうと思い、行ってみましたが、そこまで安くもなく、探しているサイズのものは見つかりませんでした。
最終的にはオランダ発のプチプラ雑貨屋「HEMA」で、ぶどうを入れるのにはちょうど良いサイズのタッパーが見つかりました。
HEMAはキッチン・バス雑貨、衣類、自転車グッズ、寝具、文房具、食品など、あらゆる分野を網羅していて、うちでもかなりお世話になっています。カフェも併設されていて、お子さん連れにも人気のお店です。現在は、イギリスやフランスにも進出しています。
日本の感覚で探していたので、100円程度で買えると思っていましたが、HEMAで購入したタッパーは、2.3ℓで€5(2019年5月現在、1€≒125円)でした。
日本で100均のタッパーを使っていた私にとっては、「高い」と感じてしまいました。
イギリスやドイツでは、「1ポンドショップ」や「1ユーロショップ」は見かけたことがありますが、オランダの街を歩いていても「100均」のようなお店は見たことがありません。
もしかしたら、他の街には24時間営業のコンビニもあるかもしれませんが、私の住んでいるRotterdam(ロッテルダム)では、24時間営業のお店は見たことがありません。(コンビニ自体はあります。)
日曜日といえば、お店を経営している側にとって「稼ぎどき」です。
それにも関わらず、オランダではほとんどのお店が休業してしまいます。大手スーパーやショッピングモールは営業している場合がありますが、それでも12~17時ぐらいしか開いていません。
オランダはキリスト教の影響や労働者の生活を保護する観点から、日曜日・祝日にお店を営業することが法律で制限されています。(それでも近年は緩和されてきているそうです。)
日本からオランダに来たばかりの頃は、日曜日や夜遅くに買い物ができないのは不便だなと感じていました。
しかし、予め必要な物は買っておけば良いですし、1日くらい無くても困らない物がほとんどです。逆に、買い物という選択肢がないことによって、日曜日だけでなく平日の夜にものんびりと過ごせる時間が増えました。
オランダの物価は日本の物価とそれほど変わらないのに、100円で買えていたタッパーが、6倍以上の値段でしか手に入らないことは衝撃でした。
ただ、”なぜ100円で買えることができていたのか”ということを考えると、過度な価格競争や長時間労働の末に成り立っているのではないかと感じます。
消費者にとっては利便性や安価な価格は魅力的ではありますが、長期的な商品の品質や労働者の生活を考えると、決してそうとも言い切れません。消費者と労働者は完全に引き離せるものではなく、私たち自身も消費者であると同時に労働者でもあるからです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。