界隈の一部で、「ドヤれる!」とウワサのブロックチェーンスマホですが、ここのところはほとんど話題に上りませんよね…
世界初のブロックチェーンスマホ、イスラエルのスタートアップSirin Labsの「FINNEY」は、販売不振と報じられたこともありましたが、銀座に直営店をオープンしたりして地道な営業拡大を狙っているようなのですが、認知度はまだまだという感じでしょうか。
そんな状況のなか、台湾のHTCは2018年12月に「EXODUS1」の発売を開始し、2019年に入ってからは早速、後続機の開発を進めていることが報じられていました。
この後続機、「EXODUS1s」は廉価版ブロックチェーンスマホという情報でしたので、発売を楽しみにしていました。
ということで、早速記事にしておきたいと思います。
・EXODUS1sの予約販売が開始!
・気になるスペックは?
・ブロックチェーンスマホは普及するか?
台湾のネットニュースサイト「滔新聞」は2019年10月19日に、「高性能S435CPU搭載、HTCはEXODUS1の廉価版ブロックチェーンスマホを正式に発表(搭載高通 S435 處理器,HTC 正式發表 EXODUS 1 平價版區塊鏈手機)」という記事を掲載しました。
記事によれば、同日にドイツ・ベルリンで開催された「Lightning Conference」で、HTCの開発責任者である陳信生(Phil Chen)さんが公表したということです。
実際にLightning Conferenceのウェブサイトを見てみると、「Smartphone to Crypto Phone: Bitcoin on Mobile」というタイトルで陳信生さんがスピーチをされたようです。
陳信生さんのTwitterにも、TechCrunchの記事をリツイートする形でEXODUS1sの発売に言及しています。
TechCrunchの英文記事は、こちら。
EXODUS1の詳細公表も、昨年10月にベルリンで開催された「Web3 Summit」でしたし、こうした発表の方法は、HTCあるいは陳信生さんの戦略なのかもしれませんね。
ではでは、気になるスペックはどうでしょうか?
このたび開設されたEXODUS1sの公式サイトに掲載されたスペック表から主な部分を抜粋すると、以下のようになっています。
ディスプレイ:5.7インチHD、18:9アスペクト
カメラ:1,300万画素(メイン・インカメラとも)
OS:Android Oreo 8.1
CPU:Qualcomm® Snapdragon™ 435
メモリ:4GB RAM
ストレージ:64GB
これを、すでに発売されているEXODUS1のスペックと比較してみると…
ディスプレイ:6.0インチHD、18:9アスペクト
カメラ:12MP + 16MP(メイン)、8MP + 8MP(イン)
OS:Android O.(Oreo、8.0)
CPU:Qualcomm® Snapdragon™ 845
メモリ:6GB - DDR4x RAM
ストレージ:128GB - UFS2.1 Storage
こうして比べてみると、確かにEXODUS1sは廉価版としてのスペックになっていることがわかりますが、それほど遜色ないとも言えそうです。
ただ、このEXODUS1s、大きな魅力はその価格です!
上に挙げた「滔新聞」の記事によると、EXODUS1sの販売価格は…
ヤバすぎますよね、この価格設定!
語彙力がなくなるほどの価格です…
EXODUS1が21,900台湾元(約8万円)ですから、圧倒的な価格差ですよね。
HTCは以下の記事で触れたように、「Desire12」のような廉価版スマホも販売していますから、安くなるだろうなとは思っていましたが、それにしても、安すぎます…
この価格で「最先端」のブロックチェーンスマホが手に入るなんて、これほど「ドヤれる」アイテムはないですよね!
ちなみに、第一弾の販売地域は台湾、ヨーロッパ、サウジアラビアおよびアラブ首長国連邦となっていて、順次、販売地域を拡大していく予定ということです。
日本のHTCからは未だにEXODUS1も発売されていませんので、日本での発売はまだ先かもしれません…
ただ、そう遠くない時期に、日本から飛行機で3〜4時間の台湾に行けば、HTCの店頭で触れることができますよ。
僕は…
今回のEXODUS1sの予約開始、今年5月に開発計画が公表された時には「第三四半期末」の発売とアナウンスされていましたので、ほぼその通りの予約開始となりました。
EXODUS1の時もほぼ事前のアナウンスどおりに開発から発売までが進んでいきましたので、HTCは着々と、この分野の開拓を確実に進めていると言えます。
あとは、スマホ市場あるいはブロックチェーン・仮想通貨市場にインパクトを与えるような売れ方をするかどうか、一般の人々に広く受け入れられるかどうかが課題かなと思います。
そうした意味で今回の「廉価版」のスペックと、なによりも圧倒的な価格設定は、ブロックチェーンスマホの普及を大きく後押ししそうな気がします。
これから実際にEXODUS1sが人々の手に渡ったときに、どんな反応になるのかが楽しみです。
実際の発売まで、そして実際に手に入れるまで、情報をコツコツと追いかけていきたいと思います!