毎週、資金調達を実施したスタートアップ情報についてまとめていきます。
ざっと目を通すだけで、どの領域のどんなサービスが調達に成功しているのか、最新のトレンドが分かるようになっています。
・ベンチャーキャピタリスト
・スタートアップ関係者
・新規事業開発に携わる人
・オープンイノベーション推進部門の人
・ベンチャー界隈がただなんとなく好きな人
・主要テック系WebメディアからRSSリーダーでフィード収集→「調達」のキーワード検索にてこつこつまとめ。
・事業概要などは、プレス記事および実際にHPなど確認して記載しています。
・ビジネスモデル(料金体系)、利用状況などの情報は、公開されている分はなるべく抜け漏れがないように記載しています。
・事業概要の項目で、領域とサービス一言まとめだけ流し読み → 最新トレンドにキャッチアップ。
・上級者は、調達金額や出資元など見て、
「ここが投資してるのか!」
「なんでこんなに調達できたんだろう」
「この事業会社とはどういう組み方していくのかな?」
「もし自分がエンジェル投資家なら、投資したいかな?」
なんて思いを馳せて、頭の体操に。
※2/21リサーチ分となります。
■1.増資情報
・2/20 約4億円(融資含む)
・ニッセイ・キャピタル/ABCドリームベンチャーズ/オー・エル・エム・ベンチャーズ/みずほキャピタル/SMBCベンチャーキャピタル/CiP協議会
■2.事業概要
【エンタメ領域】で【LINEスタンプのキャラクター事業を展開している】
・有料スタンプ売上+キャラクターのライセンス売上。
・2015年頃から全世界の有力チャットアプリと提携し、LINE、KakaoTalk、Facebook、WeChat、Zalo、Hike、Kik Messengerなどでスタンプを展開。累計ダウンロード数は、2018年12月末現在で26億件。
・「ベタックマ」や「ビジネスフィッシュ」など。
・海外売上比率65%。
■3.経営者
https://www.wantedly.com/companies/quan
■4.URL
■1.増資情報
・2/20 約1.8億円
・Zコーポレーション/ジェネシア・ベンチャーズ
■2.事業概要
【金融領域】で【仮想通貨の取引支援サービスを提供している】
・「Gtax」…複雑な仮想通貨取引の損益計算を簡単に行うことができるサービス。複数の取引所とウォレットに対応し、仮想通貨取引による損益を無料で自動計算することができる。2018年11月からは仮想通貨税務を行う有料の税理士版の提供も行っている。
・「Guardian」…仮想通貨の確定申告を丸投げできるサービス。仮想通貨税務に精通した税理士の紹介と、仮想通貨取引の損益計算をあわせて行うことができる。
■3.経営者
■4.URL
■1.増資情報
・2/20 金額不明
・三井住友海上キャピタル
■2.事業概要
【物流領域】で【スマホで開け閉めできる無人受け渡しロッカーを提供している】
・スマホを使った鍵制御による安価なコインロッカーシステム。
・街中に配置することで、消費者との相対が必要になる小売業やサービス業の無人24時間化、C2C サービスでの商品の無人受け渡し、複数のロジスティクスプロバイダーが使える物流サービスの受取口や発送口として利用できる。
・100ヶ所600ボックス展開、多い拠点での利用実績は月140回以上。
■3.経営者
■4.URL
■1.増資情報
・2/19 金額不明
・NOW/複数の個人投資家
■2.事業概要
【人材領域】で【企業ののエースと10分間のビデオチャットができるマッチングサービス】
・ユーザー登録 → 企業のエースからオファー → 日程調整 → ビデオチャット。
・ビデオチャットを1回行うと4万円のボーナスが溜まり、入社が決まると引き出せる。最大20万円まで。
■3.経営者
http://bitom.co.jp/crew/index.html
■4.URL
■1.増資情報
・2/18 約7億円
・グローバル・ブレイン/D4V/TBSイノベーション・パートナーズ/電通イノベーションパートナーズ/中京テレビ放送/スポーツニッポン新聞社
■2.事業概要
【エンタメ領域】で【音声によるブログ/ラジオ配信メディアを運営している】
・インフルエンサーなどが「パーソナリティ」としてラジオのようにアプリに声を吹き込み、それをコンテンツとして公開する。
・内容としては、日々の生活を日記のように話すものから、他社のメディアコンテンツを声で読み上げるものまで。
・チャンネル数は現在約200ほど。
■3.経営者
https://journal.voicy.jp/post-2467/
■4.URL
■1.増資情報
・2/18 9.7億円
・DCMベンチャーズ
■2.事業概要
・「SUSTINA」…施工主(ハウスメーカー、設計事務所、工務店)と職人を結びつけるBtoBのマッチングサービス。サービス開始約2.5年で会員企業数7,000社、月間100万PV。
・「CraftBank」…個人と職人を結びつけるBtoCの工事マッチングアプリ
■3.経営者
https://keyplayers.jp/archives/3855
■4.URL
■1.増資情報
・2/18 約5,000万円
・モバイル・インターネットキャピタル
■2.事業概要
【人材領域】で【メンバーマネジメントのためのアシスタントAIサービスを提供している】
・各メンバーの特徴や置かれている状況を可視化する、マネジメントのナレッジをマネージャー同士で共有する、メンバーマネジメントの評価レポートを提出する、などのパッケージサービス。
・サービス詳細不明。
■3.経営者
https://company.kakeai.com/ceoprofile/
■4.URL
■1.増資情報
・2/12 約7,000万円
・ユーハ味覚糖/SNK
■2.事業概要
【エンタメ領域】で【位置情報ARゲームアプリを開発している】
・「ビットにゃんたーず」…ポケモンGOに似ている。
■3.経営者
■4.URL
■1.増資情報
・2/15 5,500万円
・広島ベンチャーキャピタル/ドーガン・ベータ
■2.事業概要
【ヘルスケア領域】で【無人個室フィットネスジムを展開している】
・月会費3,800円でスマホの簡単な操作で毎日でも予約可能。フリーフェイト専門。
・個室を占有できるため、器具の順番待ちもなく周りを気にせずに自分のペースでトレーニングに集中することができる。
・希望すれば、1時間2,980円でトレーナーからマンツーマンの指導を受けることができる。
■3.経営者
https://kibidango.com/user/32961
■4.URL
■1.増資情報
・2/14 金額不明
・Angel Bridge
■2.事業概要
【エンタメ/スポーツ領域】で【電子トレカを用いた資金調達プラットフォームを運営している】
・スポーツチームやアスリートがオンライン上でトレーディングカードを発行することで、ファンとの関係性を深めたり資金を集めたりできるサービス。
・スポーツチームは複数枚の選手カードをランダムに集めてパックにしたものをファンに販売。ファンはチームから直接購入するほか、オークションやトレード機能を使ってファン同士で取引することもでき、カードを集めながらお気に入りのチームを支援する。
・トレカ販売額の10%が同社取り分、90%はチームやアスリートに還元。
■3.経営者
https://www.wantedly.com/companies/ventus-inc
■4.URL
■1.増資情報
・2/15 金額不明
・ジャフコ/毎日みらい創造ラボ/國光宏尚氏/山本治氏
■2.事業概要
【金融領域】で【プロダクトをトークンエコノミー化するコミュニティサービスを提供している】
・企業やプロダクトがコミュニティーを作ることができ、その中でユーザーは書き込みをしたり依頼に応えたり、といった活動をする。
・その書き込みやコミュニティ盛り上げ貢献に対して、ユーザーは報酬としてトークンがもらえる。トークンはBTCやグッズと交換できる。
・企業~ユーザー間のコミュニティサービス。
■3.経営者
https://twitter.com/yuya_gaudiy
■4.URL
■1.増資情報
・2/15 数億円
・ANRI/JST
■2.事業概要
【医療領域】で【尿検査によるがんの高精度診断サービスを提供している】
・独自のデバイスにより尿中に存在する「マイクロRNA」と呼ばれる生体分子を捕獲し、それらのプロファイルを人工知能で分析することでがんを診断する。
■3.経営者
■4.URL
■1.増資情報
・2/13 31億円
・JAFCO/グローバル・ブレイン/YJキャピタル/グロービス・キャピタル・パートナーズ/伊藤忠テクノロジーベンチャーズ/ANRI
■2.事業概要
【エンタメ領域】で【スマホ1台だけでVtuberのように配信・ゲーム実況ができるアバターサービスを提供している】
・配信時のアバター作成機能と、そのアバターを使ったゲーム実況機能。スマホゲームの配信のみ。
・アバターを使わなくても、通常の配信アプリのように使うこともできる。
・配信者数100万人、全体ユーザー500万人。
■3.経営者
https://www.wantedly.com/companies/mirrativ
■4.URL
■1.増資情報
・2/14 3億円
・三井物産
■2.事業概要
【マーケティング領域】で【ユーザーの位置情報を収集するためのSDK/分析ツールを提供している】
・企業は同社のSDKをスマホアプリに組み込むことで、高密度な位置情報を取得することが可能。
・スマホに搭載されているセンサーデータを用いた独自技術により、バッテリーの消費を一日平均3%にまで抑えながら数秒単位での位置情報を取得できる点が特徴。
・収集した行動データをリアルタイムに匿名で分析する分析ツールも提供。導入企業は機械学習処理が行われた位置情報分析データを基に、ユーザーの嗜好や行動特性などを踏まえた細かいペルソナを作成したり、個々に最適化した情報の配信したりといったことができるようになる。
■3.経営者
https://www.rei-frontier.jp/aboutus/
■4.URL
■1.増資情報
・2/13 約2.6億円
・SMBCベンチャーキャピタル/りそなキャピタル/三菱UFJキャピタル/アライドアーキテクツ/BEENOS
■2.事業概要
【EC領域】で【世界中のナチュラル&オーガニック商品を変えるECプラットフォームを運営している】
・CtoCとBtoCのハイブリッドモデルで、①海外在住の個人、②国内外のメーカー等が出品者になる。
・現在約2,000ブランド、3万点以上の商品取り扱い。
■3.経営者
http://www.tobeg.co.jp/magazine/archives/2261
■4.URL
■1.増資情報
・2/13 5,000万円
・DNX Ventures
■2.事業概要
【人材領域】で【クラウドOKR管理サービスを提供している】
・「マップ」「コミュニケーションボード」「タイムライン」という3つの機能を軸に、チーム内でのOKRの管理とそれにまつわるコミュニケーションをスムーズにするサービス。
・人事評価よりも、コミュニケーションに重きを置いたサービスとのこと。
■3.経営者
■4.URL
■1.増資情報
・2/13 8,000万円
・Archetype Ventures/DNX Ventures/個人投資家
■2.事業概要
【人材領域】で【勤務シフト作成自動化サービス「Shiftmation」を提供している】
・毎月のシフト作成を自動化するサービス。人工知能が試行錯誤を繰り返すことで最適な解を求めようとする技術を応用し、複雑な条件を満たすシフトを自動生成する。
・スタッフの希望シフトはスマホから簡単に提出でき、シフトが集計されたらスケジュール生成ボタンを押す。→ 複数のシフトが提案されるので、ベストなものを選ぶ → スタッフ用のカレンダーにシフトが表示される、という流れ。
・医療機関や介護施設などの専門職の出勤バランスをとることが必要な業態で特に便利とのこと。
・月額600円~対象ユーザー数に応じた課金。
・2018年6月リリース。
■3.経営者
https://www.facebook.com/masaki.notsuka
■4.URL
■1.増資情報
・2/13 8,000万円
・DNX Ventures/Archetype Ventures/ANRI/リバネス/バイオインパクト
■2.事業概要
【EC領域】で【研究業界に特化したクラウド購買システムを提供している】
・研究に必要なビーカーなどの器具や顕微鏡などの機材、薬品などを揃えることができ、購買業務から購買後の管理業務までを一括して提供。
・研究者はこれまでのアナログな購買活動から開放され、支出・予算管理もよりクリアになる。
・研究機材を扱う商社やメーカーも、これまで電話やメールで来ていた問い合わせをクラウドベースで管理できるほか、受注者と発注者をつなぐメッセージング機能もあるため、Web上の営業促進ツールとして活用できる。
・研究業界の購買市場は年間4兆円。
・サービスリリースは2018年9月。
・民間企業30社、80の研究機関が導入済み。
・1つの研究機関あたり月間400万円ほどの発注があるほか、数千万円規模の機械受注もあるとのこと。
・研究機関(購入側)に対しては無料で提供する一方、受注する商社・メーカー側から数%の手数料を受け取る。今年3月から、購入側に対しても、在庫管理機能、毒劇物・危険物の管理機能などを月額数万円の料金で有料開放していく予定とのこと。
■3.経営者
https://astavision.com/contents/interview/5075
■4.URL
Gaudiyは絶賛使ってみています。
投資検討という意味だと、ミラティブの調達は、けっこう額が大きくて、最近テレビCMも見かけますが、アクセルかけてきたなーって感じです。実際サービスサイト覗いてみると、アバター使わず顔出し配信してる人ばっかりな印象だったので、アバター機能よりもスマホゲームの配信に最適化されてるところとかが、ポイントなのかなって思いました。
それから一番最後のInner Resource、これすごいなって思います。アカデミック×ECというか、研究機材市場ってこんな大きかったんですね!4兆円!びっくり。
1アカウントあたりの発注額も、月間400万円なんて、すごいなーって思います。しかもただのECサービスではなくて、売上手数料の他に、購入側からもお金を取っちゃう。
「これって、こんなに市場あったんだ!」っていう発見を伴うプレスリリースっていうのは、なんだかとてもワクワクします。
(少し前だと、Caddiという板金加工受発注プラットフォームの調達プレスが、特にしびれました)
今号はここまでです。
週1〜2回くらいの頻度で、投稿していきたいと思います。