タイトルだけ見ると勇者である.
前回↓の記事で,男がレディース服を着て井の頭公園を散策した話を書いた.その続きの話をしようと思う.
ちなみにそのときの動画をvlogにしてみたのでよかったらどうぞ↓
一度公園を出た後,井の頭公園の池にある白鳥型のボートがどうしても気になり,公園に戻ってきた.もちろん服装は,下にロングソックスとショートパンツを履いたままである.職質されてもおかしくない.
さて,公園のボートというカップルや家族連れ御用達ともいえるスポットに,ひとりで行ってよいのか,という懸念があった.
以下の看板によると,白鳥型の「スワンボート」には30分700円で乗れる.しかし,乗船可能な例に「大人1名」は存在しない.一方,「大人1名」がダメとも書かれていない.
とりあえず受付に向かってみた.
「おひとりですか?」「あっ,そうです,スワンボートで」「30分700円ですね,どうぞ〜」
乗れた.
どうやら「大人1名」でも乗れるようだ.
↑ひとりで井の頭公園のスワンボートを楽しむ筆者の様子である.
繰り返し述べるが,筆者は成人男性である.それも,レディース服を着た.
さて,ボートの両脇を見ると,チケットを挟むための洗濯バサミが2つあると気づく.複数人で乗ることを前提としているようで,少し虚しくなった.
でも,複数人を前提とした空間をひとりで使うとむしろ広々として快適だと思う.
例えば,ひとり焼肉やひとりお好み焼きに行くと,4人席をひとりで使うことになる.個人的にだが,複数人で使うスペースを独り占めするのは謎の優越感がある.この快適さと楽しさを知ると,ひとつのテーブルを共有して使う窮屈なあの頃には戻れない.
ところで,井の頭公園には多くの子供づれがいる.幼稚園くらいの子とその親御さんが一緒にボートに乗っているのもよく見かけた.
ひとりでボートを漕いでいたら,3歳くらいの女の子がわたしに向かって手を振ってくれた.そこで,こちらも手を振り返して見ると,女の子のお父さんと思しき方が会釈をしてくれた.微笑ましい光景である.と同時に,怪しまれてはいないことに安心する.
↑3歳くらいの女の子が手を振ってくれたので,手を振り返してみる筆者(成人男性,レディース服着用)の様子
さて,間もなく30分が経つ.男ひとりでスワンボートなど楽しめるのかと思ったが,思った以上に楽しかった.
今度は上野公園のボートにでも乗ろうと思う.もちろんおひとりさまで.