いつの日か
「タクシー運転手の仕事を楽しむ理由を創りだそう」と考えるようになった。
人との出会いやタクシーで起こるドラマは他の仕事ではなかなか得られない。
それ以外にも、
街中を走れば、江戸時代の名残が残っていたり
桜田門のようにほぼ皆が知る事件の現場や、愛宕山の出世の坂のように
面白い歴史のエピソードのを知れたり
毎日仕事するだけでテーマパークにいるような気分になれる。
そうやってタクシー運転手をしていくうえで遊んでいる感覚で楽しめる時間にするために考えてやりたくなった事が
タクシーをエンタメにする!
タクシーで起きる出来事は興味を持ってもらうことが多い。
「幽霊乗せる?」
「芸能人は乗せた?」
「酔っ払いで困ったことは?」
これらの質問のような出来事もあるが(幽霊は無いけど聞いたことはある)、他のタクシー運転手に話を聞いても
みんな絶対に一つは、周りを楽しませるエピソードを持っている。
飲み会やちょっとした会話で人を楽しませる要素がタクシー運転手の仕事にはある。
そして、都内だけでタクシー運転手は約6万人。
単純計算しても都内に6万もの人を楽しませる可能性の種が眠っている。
更に、全国にタクシー運転手は約30万人。
ということは日本に30万ものエンタメの種が眠っていると仮説をたてた。
この種を一つ一つ掘り起こし、開花させエンタメにする。
それが、日本で大きなエンタメのジャンルになると僕は思っています。
そして、悲しいかなタクシー運転手の仕事のイメージはとても悪い。
信号待ちをしていたら中指を立てて横切る歩行者がいたことはびっくりした。
ある一定の割合(どの職種でもきっといると思う)の人間によって受けたタクシー運転手のイメージが、その人にとってのタクシー運転手全体へのイメージとなっている。
でも、僕がタクシーの運転手をしていて思うのは
「結構、良い人多いよ」
ってこと。
(隠すのもあれなので言っておくとアフォもいるです)
他の会社を見てないから分からないけど、少なくとも朝晩の満員電車で見る憂鬱そうにしている大人たちより笑顔で楽しんでいる人たちも多い。
でも、イメージを含め、タクシー運転手の仕事自体も
「この仕事をやりたい」と思える部分は少ないし
「タクシー運転手って良い」と思ってもらえる機会もほとんどない。
ライドシェアの台頭や自動運転の登場に不安視する声は増え、希望がない。
総称して使われる言葉も『雇用の受け皿』とポジティブなイメージは一切ない。
だったら変えてしまおう。
タクシーをエンタメにして、タクシーをもっと面白いものだと思ってもらおう。
日本に新しいエンタメのジャンルを創ってしまおう。
そう妄想に妄想が進んでこうなりました。
『タクシーをエンタメにして、新たなエンタメのジャンルを創る』
満員電車で憂鬱そうにしている隣の大人に、少しでいいから楽しいと思える時間を送ってほしい。
もしあなたが、「自分は退屈な人生だ」と思うなら、
一日の24時間=1440分のうちの1分。
あなたの大事な1分だけ下さい。
タクシーの中で起こる、漫画のような本当の話!
「この出会いで救われた!」お客様の話!
「会ってみたい!」と気になるドライバーの話!
まだ見ぬ、世の中を楽しませるエンタメの種を掘り起こし
あなたへ届けます。