こんにちは😃
カテゴリー総選挙活況ですね。
今日は映画の紹介だけど、少々無理やり#政治カテゴリーの記事として書いてみました。
これは私が以前に観て、非常に印象深かった映画です(映画のネタバレ有ります) 色々と政治的な面も考えさせられました。
主演ニコラス・ケイジが武器商人として暗躍する話しです。
政情不安でキナ臭い場所に現れ、武器が売れるならイデオロギーなど関係ない鵺のような存在で、実在する人物の徹底取材から作られた映画です。
この映画、初っ端に弾丸の製造工程から銃撃戦の場面に移り変わる中で、主人公ユーリには銃撃で落ちる薬莢の音が、お金のチャリーンって音として聞こえているような皮肉ったシーンから始まります。(Amazonの吹き替え版ではカットされてました)
主人公ユーリーが世界各地へ飛び、あの手この手で武器を輸出/密輸します。
で武器商人として成功し、財産も築き、結婚し子供も出来ます。
でも 家族に内緒で仕事は継続。
いろんなものも失います。
話のテンポもよく内容に引き込まれます。
この映画の中で印象的なセリフが有り、「本当の大量破壊兵器は核爆弾では無くて、AK47 という自動小銃だ。」
武器商人ならではの発想で、観るものにズシリと響きます。
で、この映画を最後まで観ると、なんで世の中で紛争や戦争が絶えないのか?
理念で平和を唱えても、
どれだけ涙流しても
世の中から争いごとが消えません。
そこに対して一つの理由が見えて来ます。
国が争いを求めているからです。
今日も Pinanonさんの記事でも書かれていますが
現在 ベネズエラかなり緊迫してます。
ここにもユーリーみたいな武器商人がいるかもしれません。
更に、色々と介入しているのはどこの国か。背景には石油も絡むようです。
で、この映画を観た後に聞くと、虚しさと矛盾を感じる組織の名前が有ります。
それは
アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリス ですね。 いわゆる戦勝国
この観点では、民主主義も共産主義も関係無い。
イデオロギーを超えて金儲けをしたい。故に、そのような国がある限り紛争は無くならない。
国連平和維持活動? マッチポンプ?
って荒んだ感想になります。
多分、圧倒的なテクノロジーと文化の差を持った宇宙人でも来て、全ての武器・兵器を無効化しない限り紛争は無くならないのでしょう。
でも、いくら皮肉ってみても
正直言って、私自身も大きな矛盾を持っています。
日本の防衛費は必要だと思っています。= 武器必要
米軍基地も政治的な裏表使い分けで必要だと思います。
= 武器輸出超大国におもねる。
これは、自宅(日本)に強盗入ったら家族(国民)を守るため武器を使ってでも強盗と闘います。
この感覚ですね。
私は、政治にもこの感覚を求めてしまいます。
理想だけじゃない、個人主義と強欲さが自分の中に有るのを否定できないんです。
そんな自分を棚に上げて、単純に政治批判は出来ない。
批判するくらいなら、現在の政治で10の悪いところを分かっていて、それを自分に出来る範囲で9にする対案を考えたり情報を発信出来ればって思うのです。
なんだかそういう自分の矛盾含めて人間の汚い部分が良く見え、色々と気づかせてくれる映画です。
イーサン・ホークも良い味出してます。
お勧めです。