「ねえ。」
「ここ どこだろう?」
「どこだろうね。どこと思う?」
「うーーーん。おもちゃのせかいかな?」
「いいね!おもしろい。そういうの好き。」
「じゃあ "誰" のおもちゃかな?」
「きっとね、ぼくたちとはぜんっぜんちがうよ!こんなやつだよ!」
「ほー。そうなんだ。なるほど。それもありだね!」
「でしょ!」
「でも、やっぱり、わかんないや。」
「そうだね。わからないね。」
「わかんないね。」
こどもくん「ねえねえ。」
おとなくん「どうしたの?」
こどもくん「ぼくがぼくのまえへは、なんだったの?」
おとなくん「お!前世は何かなー?宇宙飛行士かな?」
こどもくん「いいね!うれしい!おとなくんは?なんだったの?」
おとなくん「え?僕?。。。そーだなー、スーパースターさ!」
こどもくん「そっか。そんなにすごかったんだ。ざんねんだね。」
おとなくん「うっ。きついこというなー。」
こどもくん「でも ぼくおぼえてないよ。」
おとなくん「だよねー。誰も覚えてないんじゃないかな?」
こどもくん「ぼくはどこからきたんだろう。」
こどもくん「ここはどこ?ここってなんなんだろう。」
こどもくん「どうしてぼくはぼくなんだろう。」
おとなくん「(そういうのって、あまり考えちゃいけないんじゃ...?)」
おとなさん「僕たちは、木には聞かずに切り倒す。」
おとなさん「僕たちは、豚や牛には聞かずに首を切る。」
おとなさん「僕たちは、人間には聞く。たまに。」
おとなさん「僕は、生まれたくなかった。」
こどもくん「ぼくもかも。ひどいね。」
おとなさん「ほんとに?ひどいかな。虚構だね。」
こどもくん「え?きょこう?」
おとなさん「虚構を信じる人は強いのさ。この世では。僕の使命は。志。やりたいこと。生きる意味。とか。でもね、」
おとなさん「どうして生まれたのか なんて、どうだっていいんだよ。」
おとなさん「生まれたってことは、もう変わんないからね。」
おとなさん「まずは、こんな世の中に生まれないこと。もし、生まれてしまったら、帰ること。帰れなかったら、帰れる時まで、、、、」
おとなさん「いっぱい、奪い続ける。」
おとなさん「いっぱい、奪い続けて、返してあげる。いつもよりは多めにね。」
おとなさん「そしたら、帰る時が来るから。」
こどもくん「うばってないよ!」
おとなさん「そうだね。ごめん。いただいてたんだ。」
こどもくん「そう!それだよ!そっち!」
おとなさん「人間として生きてると、搭載された機能があるよね。それがいろいろと作用してる。どうしてかはさっぱりだけど。」
おとなさん「するとね、すっごい尊いことがある。」
こどもくん「ある!かっこいい。」
おとなくん「全く尊くないこともあるけどね。」
こどもくん「ある。」
おとなくん「尊いほうがいいけど、それってやっぱり人間にとって尊いだけだったりするんだよね。」
こどもくん「ほんとだね。」
おとなさん「やっぱり、わからないね。」
こどもくん「わかんないね。」
おとなさん「だからね、きっとね、わかんなくてもいいと思うんだ。」
こどもくん「わからなくていいの?」
おとなさん「そう。まあ、大人はそれだと怒るけど。」
おとなさん「大人は ずっっっと ここに いたがってるんだ。」
おとなさん「誠意一杯生きて、あることに感謝して、それらを受け入れていけば。」
おとなさん「どうして生きてるかはわかんないけど、生きてる。」
おとなさん「だから、きみは きみの いのち で生きるんだ。」
「ぼくはぼくの いのち で。」
ここまで読んでくれたあなただけに、
TODAY IS A GOOD DAY FOR YOU...