勝つには理由はなく、負けるには理由がある

「京医４名、阪医4名合格講師」による受験対策講座（415)

　学校革命＝スクールレボリューション（１０６）＝

〇勝つには理由がなく、負けるには理由がある

　私が生まれたのは三重県の北部でした。両親はお金持ちではなかったので、私は何の疑いもなく公立小学校、公立中学校と進学しました。そして、高校受験の時は周囲を見渡すと県立トップの「四日市高校」があったので受験して合格しました。

　大学受験の時は、視野が少し広がり中京地区で一番の国立大学が「名古屋大学」だったので受験して合格しました。教育学部に進学したし、英語が得意だったので英語の先生になるべく一番ランクの高い「英検１級」を受験して合格しました。

　これで、良い英語の先生になれると信じたら生徒と保護者の方に

「京大英語の二次試験と英検１級はどちらが難しいのでしょう？」

　と、疑問を持たれたので京大二次試験で８割超を実証して見せました。

　その甲斐があって、指導させてもらった生徒が１０年連続で京大に合格しました。京大医学部４名、阪大医学部４名、名大医学部２名、慶応医学部２名と医学部合格者が続出しました。

　上位層からは支持がありましたが、最大ボリュームの中間層からは支持者が増えませんんでした。英作文は、間違いを指摘された箇所を自分の頭で考えて訂正する作業です。ところが、中間層の生徒の方の多くは

「そんなのいいから模範解答を教えて！覚えるから」

　と、苦情が続出。

　数学も指導させてもらっているのですが、数学の解答力をつけるにはヒントを自分の頭で考えて解答を導き出す作業を繰り返す必要があります。ところが、中間層の生徒の方の多くは

「そんなのいいから解答を教えて！覚えるから」

　でした。

　大規模塾は、それが分かっているので地味な指導は諦めて（あるいは、本物の指導が分からず）美人な講師やイケメンの講師ばかり集めて集客に躍起です。中間層の生徒を集めるには、駅前ビルとパフォーマンス講師が効果的なのです。

　大規模塾、チェーン塾の多くが

「バカな生徒にはバカな講師をあてがう」

　という経営方針をとっているのに気づくのは簡単でした。地方には「小学部」「中学部」だけを設置して、ベテラン講師を配置しません。

　これは、塾業界だけの話ではないので皆さんも納得されると思います。田舎のスイミングスクールは、趣味でやる人が多いので一流のコーチは必要ありません。田舎の病院は人口が少ないので一流の設備や医者を配置しません。

　今はネットの時代だから事情が少し変わってきましたが、名医とヤブ医者の区別がつかない人が命を落とすのは自業自得であるのは昔も今も変わりません。

〇合格実績

２０２３年度　大阪大学「医学部」３名                      　

２０２２年度　京都大学「医学部」 京都大学「経済学部」

２０２１年度　京都大学「理学部」 京都大学「経済学部」

２０２０年度　京都大学「工学部」２名

高木繁美。「高木教育センター」塾長。

　名古屋大学卒業後、アメリカユタ州で中学校教師をした後、帰国。英検１級、通訳ガイドの国家試験、国連英検Ａ級、ビジネス英検Ａ級などに合格。京大二次試験英語８１％の正解率。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」（エール出版）2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。桑名市役所前の塾でも指導中。