暴言。直言。失言。衝撃発言。
日本人って、精神論が好きだよね。すぐ「やればできる!」なんて言う。できもしないのに。特に、学校の先生は「子供には無限の可能性があるんだ」などと無責任な言葉を吐いて、多くの生徒を絶望のどん底に叩き込むの好きだよね。もちろん、学園ドラマ系の先生が好きな子もいるから一定の需要はある。でも、私はそんな先生はニガテ。
どっちかというと、やってできないことの方が多くない?その点、アメリカでの生活は楽だった。彼らは、射撃なら「命中できる奴なんて、ほとんどいない」という前提で話を始める。だから、マシンガンを作ろうとする。日本人は、できもしないのに一発必中なんて言うからダメなんだよ。
私は10年以上「京大英作文・和訳」の添削をやってきた。そして、高得点を取る方法が分かってきた。それは、“三単現、時制、冠詞、単数・複数”の4点をクリアすること。でもね、そんな簡単なアドバイスでも反発する子が多いんだよ。
「そんなことは分かっている。もっと高度なアドバイスが欲しい」
って。
「田舎の塾講師ごときが何をえらっそうに!」
とかね。
ダメな子は、何を言ってもムダ。私は凡人にはマシンガンを持たせればいいと思う。ゴルゴ13のような天才にはアーマライト銃がふさわしい。アホな子と天才的な子を同じ教室に入れて指導なんて、できるわけないのに「やればできる!」ですか。ばかばかしい。ウソを言うな!
高校数学を指導していれば、すぐ分かる。チャートなんて、受験指導のプロが「これ以上はムリ」というくらい丁寧に解説がついている。その解説を見ても「意味が分からない」という生徒がたまにいる。それ以上やさしい説明ができないからどうしようもない。「やればできる」のはウソで、誰でも積分方程式が分かるわけがない。
それは、鈍足に生まれた子に100mを10秒以内で走れと言うようなもの。ムリなことはムリなんだよ。ムチャを言う教師がいたら、学校なんぞ行く必要はない。
5年前、高校の水泳の授業中に生徒に大けがをさせた罪に問われている体育教諭に、きょう、判決が言い渡されます。重い障害に苦しむ被害者の男性が取材に応じ、「教師を辞め、事故と向き合ってほしい」と訴えました。 内川起龍さん(23)。高校3年生だった5年前、水泳の授業中に体育教諭から目の前に差し出されたデッキブラシを越えて飛び込むよう指導され、プールの底に頭を打って、けい髄を損傷する大けがをしました。