(ある保護者の声)
提携校進学制度は5年間限定の制度で、これまで一人も利用者はなく、今年で終了する制度。
悠仁さまの為に作られた制度のようなもの。本当に優秀なら、その様な制度は利用せず、一般受験すればいい。それが出来なかったのは、そういう事ではないでしょうか…
私は塾講師なので、受験関係のニュースには敏感。特別待遇のない庶民は、部活をあきらめ、遊びをあきらめ、恋愛もあきらめ、ただひたすら「合格」をめざして血のにじむような思いで受験に臨む。経済的な事情のため医者になるには、防衛医大か自治医大。最低でも国公立医学部でないと通えない子も多い。
そんな熾烈な競争を戦って自分の居場所を作ろうと必死な受験生の枠を特別扱いの子が奪っていったら、どう思うのだろう。また、その特別扱いの子に合わせた低いレベルの授業が展開されたらどう思うのだろう。すでに襲撃のリスクや警備の分厚さのために入学を避けた生徒が多いと聞く。
現在の文科大臣は末松信介さんだ。関西大学出身で、教務歴はないようだ。三田学園高等学校の偏差値61で兵庫県内では55番手だ。関西学院大学法学部関西大学法学部の偏差値は56だ。失礼だが、東大をめざして苛烈な競争の中にいる受験生の気持ちなど分かるはずがない。
皇族や政治家だけではない。私は名古屋の河合塾学園や名古屋外国語専門学校など7つの予備校・塾・専門学校で14年間英語講師をしていたが、英検準1級の英語講師が英検1級の生徒を指導し、京大を落ちて同志社に行った講師が京大受験生を指導していた。そこに居るべきではない人が、そこに居る。
企業家でも同じことが言える。最近、大塚家具が消滅した。あの社長だけではなく、社長の器ではない人が社長を務めると従業員は悲惨なことになる。
学校の部活も、野球のルールを知らない教師が野球部の顧問をしているなんて珍しくもない話だ。日本は、基本的に江戸時代の鎖国時代と社会構造が変わっていない。その自覚もない。そして、過去30年の間に国際的な地位が下落の一途をたどっている。
皇族、政治家、社長、教師、・・・・。いわゆる社会のリーダー役であっても特権階級扱いしたら社会が腐ってゆく。ダメなものはダメ!そう言えない社会は活力を失ってゆく。地位にふさわしい力量が無い人は退場してもらわないと全員が沈没してゆく。