「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(210)
■「親の見込みの甘さが深海魚問題を生む」と専門家
この保護者が語った“深海魚”とは受験業界でよく使われている言葉で、学校の勉強についていくことができず、深海に漂う魚のように成績が低迷してしまう生徒のことを指す。
天皇家に連なる方が裏技を使って超進学校に入学したら“深海魚”状態になってしまったとの報道。読んで気の毒に思いました。学力が伴わないのに最優秀の子たちばかりに囲まれたら自分の居場所がなくなってしまう。
私の塾生の方の中にも実力以上の進学校を受験希望の子がたまにいます。それは、学問への情熱というより他人に「すごい!」と言ってもらいたいだけの見栄なんです。そんなことをすると、高校3年間がつらいことになるだけなのでお勧めできません。
It was reported that a member of the Emperor's family had used subterfuge to get into a very prestigious school and ended up as a "deep sea fish". I was sorry to read this. If you are surrounded by the best students without academic ability, you will lose your place in the world.
I sometimes have students who want to apply to schools that are more advanced than they are capable of. It is not because they are passionate about academics, but rather just a vain attempt to get others to say, "Wow!“ I don't recommend that you do that, because it will only make your three years of high school harder.
高木繁美
「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。