中国が台湾へ軍事行動を起こせば、日本もただでは済まないという。
「台湾と110キロしか離れていない尖閣が、巻き込まれないわけがありません。台湾有事は日本有事です」(同)
さらに、元外務省国際法局長で同志社大学の兼原信克特別客員教授は、尖閣諸島に限らないと警鐘を鳴らす。
「石垣などの各島には陸上自衛隊の基地があり、米国と同盟関係にある日本の基地を無力化したい中国に攻撃される恐れがあります。最悪の場合、中国兵が上陸してくることも想定しなくてはなりません」
もっとも、 「米軍も手をこまねいているわけにはいかないはず。台湾の目と鼻の先である沖縄に精鋭部隊を置きながら、対岸の火事として眺めていては、大国としての権威が失墜します」(河野氏) 中西名誉教授も、 「米国は日米安保を遵守し、尖閣諸島など日本の有事に際しては、必ず防衛に動くでしょう。それほど、日本は米国にとって戦略的な位置付けが高い。日本を中国に取られてしまうと、太平洋が丸ごと中国の海になってしまうわけですから」 ウクライナの戦禍から学ぶべきだというのだ。 (週刊新潮)
「ウクライナは地球の反対側で遠いから日本には関係ない」
と考えていた日本人が多い。しかし、ロシア軍に欧州最大級の原子力発電所が占拠されてから風向きが変わってきた。
「もし、チェルノブイリ原発事故以上の爆発が起こったら日本にも死の灰が流れてくる」」
と考える人が増えてきた。そうでなくても
「給料全然上がらないのに、石油危機の時みたいな狂乱物価になったら困る」
というわけだ。
ロシアと協調路線をとる中国は、国連のロシアの非難決議にも棄権して様子をうかがっている。アメリカも欧州も手が出せずにロシアの軍事作戦が成功したら
「よし!中国も台湾に侵攻しても大丈夫だ」
と考えるのだろう。その時は、死の灰や狂乱物価どころではなく日本が現在のウクライナのように戦場になる可能性もある。
このような時に
「憲法九条を唱えていれば日本は大丈夫」
と主張している共産党や立憲民主党は日本国民をどうやって守るというのだろうか。アメリカも欧米諸国も現在、懸命に武器や弾薬をウクライナに送り続けている。大砲とミサイルだけが赤ん坊や子供たちを守る唯一の方法だという現実があるからだ。
プーチンや習近平を前に
「我々は武器を放棄しているから攻撃しませんよね?」
などという理屈が通るわけがない。
間に合うかどうか分からないが、早急に憲法を改正して、自衛隊を日本軍にし、核兵器を含めた武器の近代化を急ぐ必要がある。ウクライナは核を放棄させしなければロシアに侵攻を躊躇わせた可能性がある。
丸腰の相手なら安心して攻め込んでくる。つまり、戦火を防ぐためには相手に
「下手に攻め込むと酷い目に遭うリスクがある」
と思わせなくてはならない。
以上は、日本人としての考えだが人間としては異論がある。アメリカに住んでいた頃、その中学校には様々な人種の子がいた。そもそもアメリカは移民の国なので当然だ。自分の先祖の国はそれなりに意味があるだろうが、もはやアメリカ国民になりきっている子が多かった。
アメリカには差別もあれば犯罪もある。時には暴動になることもある。それでも、ロシアのように子供がいる他人の家庭に戦車の砲弾を撃ち込んだり、ミサイルを撃ち込んだりはしない。個人にもどった時、ロシア人も極悪人ばかりではないと信じたい。
しかし、国のリーダーが命じたら普通の市民が虐殺も平気で行えるのが人間らしい。私の父は良い父であったが、戦争中は中国で戦っていたと言っていた。現在ロシア、中国、北朝鮮、韓国のリーダーは頭がおかしいと考える日本人が多いようだ。これらの国に対する好感度は極めて低い。
そういう平時の嫌悪感が高じると紛争から戦争になるのかもしれない。北方領土、竹島、尖閣諸島で何かが起こったら日本人はきっと激高するだろう。アメリカが世界の警察の立場を放棄するそうだから、世界は犯罪天国になっていくのかもしれない。
これが大災害の始まりでないことを願う。