私がユタ州のローガン中学校で授業をしていたとき、ある生徒が挙手して質問してきた。
「ミスタータカギ、日本人は原爆が落とされた時に怒った?」
私は驚いた。なぜなら、アメリカ人はみんな原爆投下を正当化していると聞かされていたからだ。
『アメリカ人も少しは原爆投下がまずかったと考える人がいるんだ!』
これは、驚きだった。
私の父は息子の私には優しい父親だった。しかし、父は戦争中に中国で戦っていたと言っていた。詳しく話すことはなかった。敗戦について語る兵士はいないだろう。私は左翼教師から日本兵は残虐だったと聞かされ、戦後80年近く経っても韓国では「謝罪せよ!」と連日報道され続けている。
私は、どこかの誰かが私の知らない所で戦っていた事実に責任があると思わない。過去は過去で終わったことだ。歴史は勝者が書くものだから、歪んでいるのだろう。お金が欲しい人は、強請れる間は相手を非難し続けるのだろう。
日本人の大多数は、日本人の残虐さも、ドイツ人の残虐さも、アメリカ人の残虐さと変わらないと思っている。原爆が落とされた後、アメリカ人の科学者が被爆した日本人の調査にやってきた。日本人を使って、放射能が人体に与える影響を調べていたのだろう。
しかし、それもこれも終わったことだ。私たちは過去から教訓を得て未来に向かって生きていかなければならない。