イナベより愛をこめて(18)「私はなんてバカなんだ!」
私は自分の「名古屋大学」の入試だけではなく「京都大学」の二次試験を7回受けた。センター試験は10回。「河合」と「駿台」の京大模試は10回。それと並行して「Z会」の京大即応コースを8年間受けて添削方法を盗んだ。その時、Z会から六段認定証を受け取った。
資格試験は、英語検定1級、通訳ガイドの国家試験、ビジネス英検A級、国連英検A級、観光英検1級などを受けた。TOEFLも受けた。
英語講師として河合塾学園、名古屋外国語専門学校、コンピューター総合学園HAL、名古屋ビジネス専門学校、名門会、駿台プロメディカスなどで講師の採用試験として筆記試験を受けた。
全部で40回以上の試験を受けて悟ったことがある。
「本当にくだらない!」
若い頃は他人の評価が得られないと就職できないので必死で合格しようとしてきた。しかし、何十回と受けるうちに自分が何をやっているのか分からなくなってきた。
「これ、英語能力を測定できないよね」
問題を作る人、それを評価する人、合否を決定する人。みんな自分より英語力が低い。草野球のコーチがメジャー選手の評価ができるのだろうか?でも、生徒も保護者も素人だから何かを学んだ気にさせれば授業料を払ってくれるのだから
「まっ、いいか」
という世界。
そんな世界に真剣に真面目に向き合ってノイローゼで入院騒ぎを起こした私はバカですね。