ChatGPT に2023年度「名大英語」の問題4(1)をやらせてみた
問題文は以下のようになっています。
グラフが提示され、日本の全体の献血者数は下落傾向にあるが、その内訳は若者の献血者数が減り、高齢者の献血者数が増えている。このグラフが何を示しているか40語程度の英文を書くように求められている。
この設問に対する回答は以下のようになります。
① The declining number of blood donors in Japan, with a decrease among young individuals and an increase among the elderly, signifies a concerning trend. This highlights a potential future shortage of blood supply as the aging population increases, emphasizing the need to engage and educate younger generations about the importance of blood donation.(ChatGPT)
予備校が公開している「模範解答」は以下のようになります。
② The number of younger blood donors was almost twice that of older donors in 2000, but it has declined for 20 years. In contrast, the number of older donors has continued to increase, surpassing younger donors around 2011. The total number has decreased by about one million during this period.(駿台)
③ According to Figure A, between 2000 and 2019, the number of younger blood donors decreased by about 2 million, while that of older blood donors increased by about 1 million. As a result, the total number of donors decreased by about 1 million.(河合塾)
上記に書かれている英文の意味は以下のようになります。
①、日本の献血者数は、若年層で減少し、高齢層で増加しており、懸念される傾向となっています。高齢化社会の進展に伴い、将来的に血液供給が不足する可能性があり、若い世代に献血の重要性を伝える必要があります。(ChatGPT)
②、2000年には若年層の献血者数は高齢層の献血者数の約2倍でしたが、20年前から減少しています。 一方、高齢者の献血者数は増え続け、2011年頃には若年者の献血者数を上回りました。 この間、総数は約100万人減少している(駿台)。
③、図Aによると、2000年から2019年にかけて、若年層の献血者が約200万人減少し、高齢者の献血者が約100万人増加した。 その結果、ドナー総数は約100万人減少している(河合塾)。
グラフ自体は、高校入試に出てくるようなシンプルなものなので出てくる結論も同じようなものになります。つまり、名古屋大学の先生方はデータの読み取り能力を見ているというより純粋に英語の記述力を見ているようです。「三単現のs、冠詞、単数・複数、時制」といった基本事項で失敗しなければ大減点はくらわないでしょう。
しかし、長年添削をさせてもらっている立場から言います。
「名古屋大学受験生レベルでも、上記の基本事項をミスる生徒が極めて多い」
詳しくは、私の名前「高木繁美」で検索してもらったら調査報告レポートやエッセイなどいろいろ出てきます。