京大二次(8割)>英検1級合格>TOEIC800点>通訳ガイドの国家試験>ビジネス英検A級>国連英検A級>観光英検1級
私は少林寺拳法の二段で、あるテレビ番組でジャッキーチェンの前でヌンチャクを披露したことがあります(「ジャッキーチェンのお宝動画」で検索するとYouTube動画がアップしてあります。一番上に出てきます)。
若い頃は
「空手と少林寺拳法のどちらが強いんだろう?」
という興味がありました。その頃、アントニオ猪木さんがモハメドアリと異種格闘技戦を行いました。
「プロレスとボクシングのどちらが強いんだ?」
という興味を私たちは分かち合っていたわけです。
ブルースリーやジャッキーチェンの「カンフー」や、韓国の「テコンドー」。それに、タイの「キックボクシング」。ブラジル柔術や「カポイエラ」。世界中に未知の格闘技がいろいろあることが分かってきました。相撲の横綱だった北尾さんや曙さんが総合格闘技の選手として活躍していました。
空手だけでも寸止め空手や、大山倍達さんの極真会のフルコンタクト空手など変化が起こっていました。学生時代は柔道部にいて、社会人になって空手を始める二刀流の人も現れてきました。
でも、私は還暦をすぎて疑問を持ちました。
「人を殴ったり、蹴ったり、投げ飛ばす技術を磨いて何になるのだろう?」
その頃、私はアメリカから帰国して英語の資格試験の勉強をしていました。当時は「英語検定」一択という感じでしたが、留学生用の「TOEFL」というのもありました。その後「通訳ガイドの国家試験」の存在や「国連英検」「ビジネス英検」「観光英検」など複数の資格試験があることを知りました。
それで、片っ端から受けていき私は「合格証書」のコレクターのようになりました。でも、こちらも格闘技と同じで
「どの資格が就職試験や知名度で最強なんだ?」
と疑問を持ちました。
カンフーや空手、テコンドーなどは打撃系と呼ばれ、投げ技は原則としてありません。一方、柔道や合気道は投げ技や寝技が多い。プロレスは打撃も寝技もあるので最強と思う人が多い。
英語の資格試験も同様で、タイプ別になっています。「TOEF」Lは外国のテストなのでリスニングが重視されます。最近、急に知名度が上がった「TOEIC」もリスニング重視です。資格試験とは違いますが、京大の入試にはリスニングがありません。「通訳ガイドの国家試験」には二次試験で日本の地理や歴史の問題が出題されます。
ボクシングのチャンピョンが柔道が上手ではないのと同様に、TOIECで満点でも京都大学の二次試験で高得点は取れません。京大の入試は和訳と英作文だけなので、リスニングが上手な人とは違う英語力を評価するわけです。
格闘技と同様に英語も、私は還暦をすぎて疑問を持ちました。
「英語がペラペラになって、何の意味があるのだろう?」
ノーベル賞の授賞者が英語でスピーチするのを聞いたことがありますか?私にはお世辞にも「英語が上手」とは聞こえません。しかし、話される内容がすばらしいのです。
最近
「私はTOEICで満点を取りました!」
というキャッチコピーで自分が英語講師として優れていることをアピールする人が増えてきました。でも、何をめざしているのだろう?受験指導をするつもりなら、無力です。ボクサーに柔道の試合に出る人の指導は出来ません。
受験をめざしているのに、英会話学校に通う人はいないでしょう。ネイティブ講師は、日本の受験問題に何が出題されるのか知りません。無知な中学生や高校生相手に金儲けをするのなら、適当に言っておけば問題はないと思っているのでしょう。
私の経験から比較してみると
京大二次(8割)>英検1級合格>TOEIC800点>通訳ガイドの国家試験>ビジネス英検A級>国連英検A級>観光英検1級、
という感じかな。でも、そもそも異なる試験を比べるのは無理。不可能。
高木繁美
「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。