英検1級持ってます
私は予備校講師なので「合格」をめざす生徒指導が仕事です。ゴールに到達したら仕事は終わる。
でもね、英語講師の求人広告に書いてある条件を見たことありますか?小学生向けの英語講師なら英検2級くらいでしょうか。私は名古屋の7つの予備校、塾、専門学校で14年間英語講師をしていましたが、英検1級を所持している講師に会ったことがない。
そもそも「良い英語講師」って何ですか?私は英語検定1級や通訳ガイドの国家試験に合格した時に呆然としましたよ。
「アレ?これが終点?」
優秀な生徒が英検1級程度では許してくれなかったから、その後に京大を受験して英語の得点率8割超え(医学部医学科に合格レベル)を実証しなければならなかったけれど、実証したら
「アレ?これで終点?」
そこで気がついたんです。英語というのは「技術」であって「学問」ではないこと。一定のレベルに到達したら先がない。これは困ったこと。困っていた頃にネットが普及しだした。
それで、試しに「通信生」を募集してみたんです。ホームページを作ったり、アメブロでブログを書いたり、YouTube に投稿したり。まぁ、Z会のような老舗があるので無理筋とは思ったんですけどね。
ところが、予想に反してさばききれないほど反響があり「10年連続京大合格」「京大医学部医学科4名合格」という状況になった。「私の京大合格作戦」(エール出版)に2020年から2022年まで3年連続で私のやったことが漫画化されて掲載された。
大手と異なりチャットツールを使って受験生の方の質問に無制限で答えていたら口コミで広がったみたい。YouTube では勉強系としては珍しく4万回再生を超えたし、Yahoo で「京大 英作文 添削」で検索してみて下さい。大手ではなく私の記事が最初のページに複数出てくる。
で、添削しながら考えた。
「なんで、京大模試で順位が全国でも最上位にくるような子が私に追いつけないのかな?」
才能は明らかに生徒の方が上なんです。
私の結論は「雑学の多さ」です。私は過去30年大学入試問題を読み続けてきました。だから、長文問題や英作文に取り上げられやすい「医療」「哲学」「情報」など時事問題を一通り知っているわけです。高校生にはそれだけ雑学を詰め込む時間がない。
私は長文問題を読み始めると
「あぁ、あの話題ね」
と、およその内容が予想できる。英語力だけの問題ではないんです。自分の同級生の学年1番の子を思い出して下さい。たぶん、全教科良い成績だったのではないですか?好奇心が旺盛なことが雑学をため込む秘訣なんですよ。
だから、好奇心が無い向学心が低い生徒はいくら英語を頑張ってもダメなんです。誰が、どう教えても一定レベル以上には行けない。「夏期講習」の募集で、当予備校に来れば合格、みたいな宣伝文句が踊っている。全部ウソばかり。